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京都に住んで和風ファンタジー(時には中華風)の取材などする日記  作者: 鷲生 智美


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妙心寺は奥が深い! 「妙心寺 禅の継承」展@大阪市立美術館

 大阪市立美術館で開催中の「妙心寺 禅の継承」展に行ってきました(公式ウェブサイトはコチラ→※1)。


 妙心寺は京都市の右京区にあります。臨済宗の禅寺です。


 鷲生は京都に30年以上住んでおり、あちこちの寺社に行くように心がけていますが、それなのに今まで行ったことがありません。


 興味の対象が平安時代までなので、禅寺には行くことがあまりないんですよね……。


 金閣寺や銀閣寺ほど有名だとさすがに行ったことはありますし、相国寺は市街のど真ん中なので特別公開時に行ったことがありますが……。


 また、妙心寺のすぐ北にある仁和寺には何回か行っています。ここは御室桜といって、ソメイヨシノが終わった後に咲く桜が有名でそれを見に行ったりするからです(※2)。


 そんな中でも妙心寺さんには訪問する機会がないままで。

 とはいえ、いつかは行くつもりではいたんですよ。


 そんな折に、大阪市立美術館で妙心寺の展覧会をやっているという情報を耳にしました。

 それでも最初は「あー、それが終わって妙心寺さんに美術品が戻ってきたら妙心寺に行こうか」と聞き流していたのです。


 ところが。

 Xに流れてきたポストでは、普段「非公開」なモノが大阪市立美術館で見られるのだとか。

 それは話が違ってきます。行かなくては!


 いやー、良かったですよ!


 ポスターに使われている、狩野三楽の龍虎図屏風(重文)

 虎の躍動感がすごくて、また現物はモフモフ感があります。

 虎の縞模様がうねっていることで虎の筋肉の動きが分かりますし、近づくと細かな毛が描きこまれてるんですよ!


 龍は斜線がシャーッと走っているのが、この世ならぬ生き物の降臨をドラマティックに盛り上げていると思います。


 また、海北友松の花卉図屏風。

 海北友松って、ほら、日本史の桃山時代の画家として覚えたあの人ですよ。

 海北って書いて「かいほう」と読む人。


 この「花卉図屏風」(重文)は、本当にゴージャス!

 描かれている牡丹の花は、実物も豪華な花ですが、その存在感をあますところなく描いた作品です


 これらの部屋は写真撮影可能だったので記念撮影してきました!

 関連画像はnoteに投稿してます↓

 https://note.com/eagle9052/n/n7634603a54c0


 公式サイトでも大きな画面が見られますよ。


 狩野三楽の龍虎図屏風も海北友松の花卉図屏風も普段は京博にあるそうですが、おそらく鷲生が目にするのは初めてだと思います。

 京都から大阪の南の方の大阪市立美術館まで行くのはちょっと遠いですが、こんだけ派手なものをまじかで見ると、やっぱり来てよかった!と思いますね。


 続く部屋には、妙心寺創建のきっかけになった方(能書家で書が国宝)、開山された方、二代目で妙心寺の基礎を作った方(この微妙大師を記念して今回の展覧会が開かれたようです)に関連する品々が展示されていました。


 だいたい後醍醐天皇と同じ世代で(直接かかわりもある)、太平記の本も展示にありましたよ~(※3)。


 さらに奥の部屋に進むと、中国の李確という画家の唯一の現存作品がありました。

「達磨・豊干・布袋図」です。

 遠い中国大陸の、その直筆が日本に伝わる、本国では失われているのに……しみじみしますね。


 この部屋には白隠慧鶴 仙厓義梵の絵もありました。


 鷲生はこの辺の時代やジャンルに詳しくないので知らなかったのですが、とってもユーモラス。

 それでいて仏の教えがしっかりと込められている……。

 禅の世界って奥深いですなあ……。


 この白隠慧鶴の「無字」というのが、「無」という薄めの隅で書いた字の上に、小さな濃い墨の点々が散っているという作品。

「字」なんだけど、「字」じゃないというところに哲学的な含意があるそうで、うーーーん、まるでモダンアートですね!

 ↑

 お土産でこの「無字」のグッズを買いましたよ。

 ネット上に適当な画像が見つからないんですが、この書を使ったグッズをお土産に買って、noteにその写真を投稿しております。それを参考にしていただければ。(https://note.com/eagle9052/n/n7634603a54c0 )


 このまま展示を見ていくと、普段非公開なのが特別に公開される「天球院障壁画」のエリアに出ます。


 公式サイトのうたい文句をそのまま引用しておきます。

「狩野派の至宝!「天球院金碧障壁画」が降臨!本物の魅力をぜひ会場で!」


 その会場に行ってみてきたわけですがw


「金碧」という言葉を、恥ずかしながら今になって知りました(恥)。

 AI君によると、「金碧きんぺきとは、金色と青緑色、または黄金と碧玉(青みどりの宝石)を指す言葉です。転じて、金箔や岩絵具を用いて描かれた豪華絢爛な「金碧画」や、唐の李思訓が創始したとされる重厚な色彩の「金碧山水」など、美術における濃彩・荘厳な装飾様式を表す 」


 いやー、華やかです。

 そして単に派手派手なんじゃなくて、どこか品がある。


 ここは、お寺の中の空間を再現したようになってまして、コの字型にこれらの豪華絢爛な絵に囲まれて鑑賞できます。

 なんか、日常とは切り離された、とても特別な空間にいるのだという興奮がありましたよ!


 平日のお昼に行ったせいか、人がいなくて。

 こーんな煌びやかな空間を独り占め……贅沢なひとときでした。


 ホンマに、よかったですわあ!


 鷲生が見に行ったのは前期の展示です。

 後期から長谷川等伯のキュートなおサルさんの絵が出るので、また行こうかと思っているところです。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              


 *****


 ※1 「妙心寺 禅の継承」展

 https://art.nikkei.com/myoshin-ji/

 主催は「大阪市立美術館、臨済宗妙心寺派、日本経済新聞社、テレビ大阪」とのことで、ウェブサイトのURLもnikkeiです。


 ※2 ちなみにこの仁和寺を指して、その後、付近の地名となった「御室」。

ここが発祥だから社名に使ったのが医療機器の「オムロン」です。体温計とかで有名なアソコです。


 ※3 出品リストによると「太平記 巻第四・十三 12冊の

 うち2冊 紙本墨書 室町時代(16世紀) 京都・龍安寺」とのこと。


 ※4 枯木猿猴図 長谷川等伯筆 2幅 紙本墨画 桃山時代

(16~17世紀) 京都・龍泉庵


                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                 


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