表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/14

『経年劣化』

酷く色褪せた折りたたみ(厄介者)があった。

もう骨の金具は錆びて、差す時も力を込めないと開かない

そろそろ新しいのにしよう。

最後に捨てる時に思い出す。


"この傘、いつ買った(出会った)んだっけ?"


思い出す、これは昔父親が仕事の帰りに買ってきて以来、俺が勝手に使ってきたものだ。


俺以外誰も使うことは無かったけど、どこかに出かける時は急な雨用にと鞄に忍ばせていた。

別に深い思い出はない、ただの(友達)だ。

でも何かあった時は重宝したんだ。

俺はもう一度傘に目をやる、特に物言うこともない。

ただの色褪せた傘だ。

俺は傘を捨てる。

その瞬間から傘はただのゴミ(他人)となった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ