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『鳥たち』
朝起きると、鳥はどこからともなく現れては鳴き始める。
人によってはそれは起きる合図であったり寝る合図であったりする。
しかしふと思うのだ。
この鳥の声を聞かずに過ごす者は、一体何を合図にして行動するのかと?
答えはシンプルだ。
答えは、何もしない……だ。
なんだそれはと思うだろう?
しかし始まりや終わりという概念が存在しないならば、例え始めたとしてもそれは誰かのコピーでしかない。
しかし忘れてはいけない。
鳥たちは確かに鳴いている。
だからこそ、一度でも彼らの鳴き声を聞くことは急務なのだ。