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第2話:五大校

 俺は、低学歴であることが原因で仕事をクビになり、追放された。


 魔術界では学歴が重視されており、独学で魔術を極めて「最強賢者」と呼ばれる俺であっても、学歴が原因で書類審査で弾かれるのは珍しくない。


 どうすれば、この問題は解決するだろうか?


 ……少し考えて、俺はとてもシンプルなソリューションを見つけた。


 低学歴であることが問題なら、名門魔術学院を卒業して、学歴を得ればいいじゃないか!


 これまでは、宮廷魔術師の仕事で忙しかったので魔術学院には通えなかったが、今は無職なので、時間は十分にある。


 金を使う暇もないほど忙しく働いていたので、貯金も山ほどある。


 俺は全て独学で学んできたので、ここで魔術学院に通い、体系的なカリキュラムに沿って学べば、知識の穴を埋めることができるだろう。


 魔術会の学歴ヒエラルキーの頂点に位置するのは、五大校と呼ばれる、世界に五つだけ存在する名門魔術学院だ。


 賢者の大半は、この五大校のどれかを卒業しており、卒業校によって学閥を形成している。


 五大校の大半は学歴制限を設けており、貴族学院の卒業者だけに受験資格があるが、唯一、クリスタリア魔術学院だけは、平民にも門戸を開放しており、誰でも受験することができる。


 だから、俺はクリスタリア魔術学院を受験することにした。


 最強賢者として行動する際は、俺は仮面を被り、黒ローブを着て「最強賢者レガリア」を名乗っているので、俺の本名や外見はほとんど知られていない。


 そのため、堂々と受験しても、俺の正体が知られることはないだろうが、目立ちすぎて、俺の正体がバレてしまうと面倒だ。


 魔術学院に在籍している間は、なるべく力を隠して、目立たないように過ごそう。


 卒業した後に、正体を明かして学歴を取得したことをアピールすればいい。


 都合のいいことに、クリスタリア魔術学院の入学試験は2週間後だ。


 今から応募すれば、ギリギリで入学試験に間に合う。


 俺は願書を書き上げ、クリスタリア魔術学院に送った。

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