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救助要請が入りました。

 マララテのお店に勤めることになった球暦は現在マララテの仕事を手伝っている。


「球暦くんお客さんが来たから対応をよろしく」


「はい。わかりました」


 球暦とマララテは裏で品物を整理していたときマララテがそう言い、球暦はうなずき、彼は表に行った。


「いらっしゃいませ~どういうものをお探しですか?」


「君見ない顔だね~もしかして新人さん?」


「そうですね、最近雇われました。ですが品物がどこにあってどういう効果を持っているのかは理解しておりますのでご安心ください。」


「そうなんですね。では奇妙獣の角をください」


 奇妙獣とはこの世界に存在している謎の獣の一つでやつの角はレアなのだ。だがこのお店にはその角が10本ほどあった。なぜかというとマララテが昔冒険をしていたころその奇妙獣と出会いその角を手に入れたらしい。つまりこの店にある奇妙獣の角はすべてマララテが手に入れたモノである。

 そして今、10本の内の1本が売られるのだ。


「承知しました。では会計をしますね。こちらへ」


「はい」


 球暦は会計所に行き、お客に奇妙獣の角を見せた。


「こちらでよろしいですか?」


「はい、それをお願いします。あ、できれば粉状にしてほしいのですが………」


 角を欲している者はそう注文した。角を粉状にと言う人は基本的に冒険用の道具につけるように角を買う。また、先端を鋭くは短剣などに使う人だ。


「わかりました。ちょっとお待ちください。」


 球暦は裏に行き、そこからものを粉々にする機械を持ってきて角を入れるとボタンを押すと角が一瞬で粉になった。


「できましたよ。これです。」


「あ、ありがとうございます。これでやっとあの方の役にたてます」


 あの方とは誰だろう?と球暦は思っていたがそれを聞くのはお店の職員としてどうなのかと思ったのか聞くのをやめた。


「お支払いですが5000ターニュになります。」


「はい、わかりました」


 お客さんは財布を取り出し5000ターニュを取り出した。その時お客さんの財布にはある有名な家の紋が書かれいたのだが球暦は気づかなかった。

 球暦はお金を受け取り商品を渡しお客を店の入り口まで送った。


「ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。」


「はい、ありがとうございました!!!」


 球暦はお客が見えなくなるまでお辞儀をし。見えなくなったらお店に入り仕事を再開した。


「おや?もう帰っちゃったのか。」


「どうしたんですか?マララテさん。あの人と知り合いなんですか?」


「あ、そっか君は知らなかったね。彼女は僕のお店のお得意様でね。確か彼女の父親がこの国の軍隊の隊長補佐らしいんだよ」


「隊長補佐ですか。へぇ~」


 球暦は山にいたから軍隊とか言われてもわからない。だって軍隊は山には必要ないからだ。球暦の住んでいる地区には誰も近づかないからだ。


『ピコン!取り扱いナンバー299より救助要請が出ております。どうやら獣に襲われた模様。直ちに助けに行ってください』


「マララテさんこれは何ですか?」


 突然会計所の隣あった謎の機械からそんな音声が鳴った。球暦は見るのが初めてなのでマララテさんに聞いた。


「これかい?これは遠くのお客さんから注文内容などが届く機械だよ。これを導入したおかげで別の国にいるお客さんなどからの注文も増えて儲かっているんだよ。で、今なったのは救助要請。299だから山のほうに住んでいる人かな?僕が寒いところ苦手なの知ってるくせにわざわざ連絡してくるなんてひどいねぇ~。そうだ、球暦。救助をまかせてもいいかな?」


「俺ですか?まぁ山のほうに何があるのかは理解していますので行けますよ。」


「ありがとう。じゃあ任せてもいいかな?あ、荷物はそこにある救助セット、救助した人を山から救助したあと救助隊に来てもらうための連格機、3日分の食料6人分、懐中電灯、ランタンなどだね。後あれだ。救助用の服だ。これを着てないと救助できない。ちょっと待っててね詰めてくるから」


「わかりました!」

 

 球暦は助けに行くことになった。そのためお店は半日休業になる。マララテがいるじゃんと思うがマララテは球暦のサポートとしてお店から救助する人がどこにいるのかを教えるのだ。

 およそ五分後マララテは必要なものを持って球暦がいるところにやってきた。


「お、救助用の服を見つけたのか。しかも着てるし。完璧だねさすが球暦だよ。それじゃあこれを持ってね。あ、重くないように時空動物の皮を使って作られているバックパックに入れておいたから。」


「ありがとうございます。では行ってきます。」


「うん、行ってらっしゃい」


 球暦は人を救助しに出かけた。彼、マララテはまだ知らなかったなぜこの店に救助要請が来たのか。なぜ救助要請をした人は山に登ったのか。



「フフフ、私のところに人が近づいてる気がする。誰か来る!楽しみ!!!」


 とある少女がそんなことを言っている、彼女は山中にいる。そう、球暦が今から向かう場所に………

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