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捻くれ者

作者: 青いバック

暗いですね。ジメジメしてます。キノコ生えそうです。

 SMSで馴れ合いをしてる人達を見ていると、虫唾が走る。

 それは嫉妬や、憎悪、劣等感、全てが組み合わさることで出来上がった汚い感情なのだろう。


 しかし、何故だろうか。有名な人達が馴れ合っているを見ても特に何も感じない自分がいる。

 底辺で這いつくばってる奴らが、馴れ合っているのを見ると気持ち悪いという嫌悪が、悪寒がする。


 それは他の事でも然りで、有名になれない。これは流行らないのかな?やっぱりあそこではこれは流行らないよな〜。等と呟いてる奴らも、大嫌いだ。


 お前が言っているあそこで、流行らないと言っているジャンルで流行り成功している者がいることに目を向けずに、自分の力不足を正当化するのは止した方がいい。

 有名になれないのは自分の力不足だ。誰のせいでもない。それは呟いている本人が一番痛感している事だろう。


 結論、私は捻くれ者何だな。他者を、僻み、妬み、馬鹿にすることを悦楽とし、この世を生きている自分が一番醜いのだ。私も他人を蔑み自分を正当化している。


「あぁ……なんで生きているのだろう」


 そんな言葉が、汚い口からポロリと出てくる。いつもの事なんだがね。心も口も考え方も、価値観も全て穢れてしまった私にとっては、こんな事は日常茶飯事だ。

 毎日生きる意味を見出したくて、誰かを馬鹿にしている。

 そんな事したって何も見つからないのは、分かりきっているのに。


 その人に汚い言葉を投げかけ、悦楽しているのは自分だけだ。相手側は傷付く事だろう。

 他の人もやっているから。私はずっとそう自分に言い続けた。悪いと分かっていながら。


 昨今は、問題視されているこれを私は良しとし、やっている。

 この問題が扱われる度、私はこう言う「ちゃんと対策しない、政府の問題だろう。 それを私達のせいにしないでほしいと」

 政府の問題ではない。私自身の問題なのだ。他の誰にその責任を擦り付け、私はやっていない事にする。


「いっそ、死神でも来ないかね」


 ありもしない幻想に心を託すのは、これで何回目だろうか。

 幻想というものは虚しく、ただ自分の無力差をひしひしと感じさせるだけだ。


「君がずっと願うから来てあげたよ」


 私の幻想が、目の前に立っていた。大きな鎌に黒いフードをすっぽりと体全体に被っている。そうそれは、よくアニメに出てくる死神の姿だ。


 あぁ……私の夢が。幻想が叶うのだ。死ぬのは怖くない。本望だ。


「私の桃源郷が直ぐにそこに……」


「それじゃ、さようなら」


 そうして私は、死というものに私がやってきた行い全てを、擦り付け無かったことにした。

 結局私は、責任逃れをし、自分を被害者にしたかっただけなのだ。最後まで、卑怯者で捻くれ者の私だ。

ではまた。

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