人称代名詞の話(後編)
人称代名詞のお話の後編。
前回の続きで、今回は二人称代名詞のお話からはじめます。
二人称代名詞では、関係性を示すことが出来ます。
例えば
あなた ⇒ 一般的な二人称、敵対的な相手にはあまり用いない表現
(余談ですが漢字で「貴女」「貴男」と書くと相手の性別を指定可能)
お前 ⇒ かなり距離が近いか、敵対的な関係で使用
君 ⇒ 距離が近い関係に使用し、お前よりも丁寧な表現
諸君 ⇒ 複数名に対して何かを訴えたいときに使用
貴様 ⇒ 敵対的表現
(これも個人の偏見)
余談ですが、親しい関係だと下の名前やあだ名で呼んだりするので、日常会話では「君」や「あなた」って、そんなに使われないかもです。
ある意味、あえて二人称代名詞を用いるのは詩的な表現なのかも……?
また、普通は目上の人に対しても代名詞は使わず、「先生」や「先輩」など敬称や肩書を二人称として使ったりします。
三人称代名詞も二人称代名詞と同様、関係性を示すために使えます。
ただ、表現のバリエーションは少ないです。
例えば
彼、彼女 など ⇒ 対人での客観的な表現
あいつ、こいつ、そいつ など ⇒ ちょっと雑な扱い
あれ、これ、それ など ⇒ 物扱い
あとは、「あの〇〇」みたいな感じで
あの人 ⇒ 普通
あの子 ⇒ 子供
あの方 ⇒ 目上
とかでしょうか。
人称代名詞には他に不定称(だれ、どなた など)もあるのですが、三人称よりも更にバリエーションが少ないです……
とりあえず、このような人称代名詞を使いこなせれば、主人公の情報や人間関係を表現するのに便利になります。
ちなみに日本語は主語を省いても通じる言語なので、人称代名詞を使わない歌詞なんかもあります。
本質的には英語で言うところのIだのYouだのに過ぎないのですが、実のところ奥が深い世界です。
そういった部分にも注目しながら、自分の好きな曲の歌詞を見返してみるのも面白いかもしれませんよ?




