歌詞に抑揚がないときに役に立つかもしれないこと
国語の授業なんかで、「文章を書くときは『起・承・転・結』が大事」とか習ったと思います。
作詞では、無理してまでダイナミックな展開を作る必要はないと考えているのですが、もちろん変化を付けていくことも有用なテクニックです。
ただ、歌詞で起承転結のような大きな展開を作るのは、散文や通常の詩よりも難しいです。
理由は、Aメロ、Bメロ、サビなどの「小さな区切り」と1番、2番といった「大きな区切り」がそれぞれ存在し、各々の区切りでのメロディー・アレンジの制約を受けるからです。
例えば、明るい曲で起承転結の転だけ暗くした場合、
小さな区切りでは
起・承 メロ(明)
転 サビ前(暗)
結 サビ(明)
といった感じとなり、1番のサビで暗いところから明るく戻ったのに、2番のサビ前でまた暗くなって……という、なかなかに情緒不安定な曲が出来上がります。
大きな区切りでは
起・承 1番・2番(明)
転 3番(暗)
結 4番(明)
のようになり、3番だけメロディやアレンジを変化させるなどしなければ、そこだけ酷く浮くことになります。
逆に言えば、大きな区切りの中で、転の部分だけ特別なアレンジを用意すれば、しっくりくる作品にできます。歌詞と曲をマッチさせることが重要!
しかしながら、大きな区切りで曲を書いたとき1番や2番が丸ごとワンパターンでは辛い……という場合には、もう少し軽めの変化を加えていくのがおススメです。
例えば
・会話セリフなどを挟んでみる
・心理描写⇔情景描写の切り替え
・「明暗」のような大きな属性はそのままで、テンションを変える
(例えば喜怒哀楽であれば「喜⇔楽」や「怒⇔哀」で切り替える感じです)
・時間や場所、視点を変化させる
・オノマトペなど特徴的なフレーズを入れる
などなど様々な方法で変化を付けていくことが可能です。
なんにせよ、「技術が沢山使われてさえすれば名曲」というわけではないので、作品とちゃんと向き合って「本当にこの展開は必要なのか?」や「こんな一本調子では退屈かも」なんて考えながら、作詞していくことが大事です。




