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未来から来た少女  作者: アニオタの下克上
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未来から来た少女

opening

俺、汐は小さな町の小さな人気者だ。まだできたばかりで建築中の住宅が多くあるこの町で俺は家を買った。しかし買ったはいいもののこの町は何にもない、ひとも少ないし店も少ない、あるのは塾と温泉と床屋と飲食店、これだけ聞くとなんだ意外と店あるじゃんと、思う人もいるだろう、というかそれが普通だ。しかしはっきり言おうこの町にはコンビニがない、都会に住んでいる人からは想像できないだろうがコンビニがないのだ。コンビニがないので食べ物が買えない、仕方なくこの町の住民は車で15分のスーパーに行ってる人がほとんどだ、こんな田舎に家を建てたのには理由がある、というか理由がなかったらこんなとこに建てない、俺は学校の先生になりたかったのだ。でもいろいろ考えて塾の先生になったのが去年だ。去年は駅前の大きな塾だったんだが、塾長から「お前は来年から開発中の町に新しく塾舎ができるからそこではたらいてくれ」って言われてしまったのだ。なんでもこれから人が増えるだろうからとかなんとか言ってたっけか。で、そこで社員2名、塾生12名、のこの塾舎で働くことになったわけだ。どうせなら塾舎の近くに住んじゃえっていう甘い考えをしたらこうなりましたねはいw

小学生から高校性までが対象なんだけど通ってる人は小学生だけだった。

第一部 新入生

小学生は学校が終わるのが早い、特に低学年は月曜日は4時間目までしかないようでお昼ぐらいからこの塾は開いている。この町の小学生は大体この塾に通っている。あまりにも学校が早いから共働きの家庭では塾に預けちゃえって感じなんだろうきっと。学校は山を下りないといけないので行きも帰りもバスで通学している。正直うらやましいと思った。バスで降りた小学生のほとんどがそのままこの塾に来る。学校で寄り道をしてはいけませんって習わなかったのかと思うほどに。人が集まったところで授業を開始する。授業といっても黒板の前で俺がしゃべるわけじゃない、質問があったらその都度教えるやつだ。

しばらくして小学生が帰る時間になった。まだ集中してやっている生徒もいれば、猛スピードで駆け出していく生徒もいる。塾長に後を頼んで俺は入り口付近で見送る。すると見かけない少女が歩いてくるのが見えた。新しい住人かなっとその時は思った。まっすぐ僕のところに向かってくるそんな感じがした。気のせいだろうと、初めは思っていたしかし少女は僕の目の前で

「汐さんの塾に入れて下さい!」

と、言った。別に新しい住人が個々の塾に通うのは別におかしなことじゃないしかしこの少女からは、なぜか懐かしいようなそんな感覚が背骨のほうを走るのだった。

第二部 新入生歓迎会

うちの塾では新入生が入るたびに塾の前の俺ん家で歓迎会をしている。もともと塾長と二人で飲むだけの歓迎会だったんだが最近家が近かったため隠していたわけではないのだが塾生も一緒に歓迎会をするようになった。歓迎会といっても肉をひたすら焼き続ける焼肉だけのBBQみたいな感じだ。一人一パックずつスーパーの肉を持ってきてもらってそれを俺が焼いていく、上司はずっと飲んでいる。上司のことは上司と呼んでいる名前が太郎で苗字が渡辺だ。渡辺太郎なんて言うサンプルに書いてある名前で呼ぶのは失礼な気がするので勝手に上司と呼んでいる。

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