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新しく始めました。
「これが…」
私は部屋で一つのソフトケースを持っていた。
「Free Life Online!」
『Free Life Online』略して『FLO』は五感没入型VRゲーム最新作だ。
このゲーム最大の特徴は自分やそれ以外の『設定』を書けることだ。キャラメイク時のときに設定を書くことによって、スキル構成、ステータス構成、アバター、初期装備が変わるのだ。アバターは3Dデータ読み込みさせたり、普通にキャラメイクもできる。
語句の設定はシステムや地形に精通している。
設定によってこのゲームはまさにFreeなのだ。
ただ、どんな設定もできるので、このゲームの現状はまさにカオス。舞台は現代なのだが、ファンタジー系やら、スチームパンクやら、オーバーテクノロジーやら世界観ごちゃまぜなのだ。しかも、やばい敵mobやら伝説武器などが跋扈している。挙句の果てに運営がPvPフィールド用意する始末。
この状態で何故かインフレしない。理由は強い設定の人同士の戦いが多いから。また、設定を途中で変えられる事だろう。自分の設定が強すぎたなと思えば途中で設定を変えて弱くすればいいのだ。
そんな絶妙なバランスでなりたっている。
まあ、今はそんなことはどうでもいい。
「よしログインしよう」
パソコンに『FLO』のディスクを入れ、そのパソコンをVRヘッドギアに繋ぎ被る。そして、ベットに寝転んでこう言う、
「ダイブオン!」
五感が消失した。次の瞬間にはキャラメイクの空間にいた。
翌日…
「よしっ!設定終わりっ!」
私は設定厨なのだ。これぐらいかかるのは普通である。一つのキャラクターの設定を付けるのに三日位かかったこともあるのだ。
自分の設定はすくないが語句設定が多い。
そして、最後の確認が終わった私は『OK』のボタンを押した。