なろうはインターフェイスとかに危機感を持ってほしい
ここまで見てきたらわかる通り、ハーメルンはどこの小説専門サイトよりも読者にとっても作者にとっても最高の環境を提供している。
なろうと似た環境でとのコンセプトから始まったハーメルンだが、中身はなろうよりもはるかに使いやすい執筆環境。単純な評価とブクマ数で評価せず拾われやすいランキングシステム。推薦が推薦の役割を果たし、細かいジャンル分けと除外もできる検索システム。そして探していたあの作品を他のサイトを跨いで探せる捜索掲示板。
おまけに運営のフットワークの軽さとサポートそして日々改良されるサイトはほかにはないだろう。
これほど作者・読者両陣営に利益をもたらしているシステムとインターフェイスを持ち合わせている小説専門サイトはない。
一言で言えばハーメルン最高や! なろうインターフェイスクソ!! と垂れ流し続けたがこれは警告である。
なろうは小説投稿サイトだけでなく全インターネット利用者数でも完全上位に位置するサイトだ。書籍化されやすい利点に加えアニメ化作品も増え、ますます利用者も増えるだろう。
だが、なろうがWEB上では時代遅れという形で衰退しているのと他のサイトが独自の運営を始めていることで絶対王者の座が危ういものだと危惧してほしい。
カクヨムは十月から広告収入還元を始める。ノベルアップ+は積極的なPRで投稿者数を着実に増やしている。一方でなろうはなろう系という蔑称(良い作品はあるにはあるが、マイナスイメージが先行してしまうのは世の常)が貼られている。おまけに数が多くなり、リニューアルしたと思ったらランキングとか執筆環境はまるで変わっていない。にじファン終了時代から劇的な変化がないまま、金の力でなろうは運営している。
そして業界内二位のハーメルン。はっきり言えばハーメルンはあえて二位の座にとどまっているに過ぎない。なぜなら、ハーメルンには金の話がないからだ。
金の力は間違いなく強い。なろうも書籍化やコラボ、賞を利用して金を集めている。企業サイトとしては当然だ。カクヨムもエブリスタもノベルアップ+も同じことをしている。悪いことじゃない。それは創作する側である作者の強い原動力だ。
しかし、ハーメルンは二次創作というなろうのにじファンの性質だけを移植し、利便性の向上を続けたサイトで金の力はほぼ存在しない。(あるとしても運営が貼っている広告収入ぐらいか)
他の小説投稿サイトは公募などの金が入ってくるサービスを提供しているが、ハーメルン運営がサービスしているのはサイトの改良とサポートこれだけだ。にも関わらず暁などの他の二次創作小説専門サイトをはるかに凌駕しての小説専門サイト業界内二位。イラストコミュニケーションサイトpixivに匹敵するエンターテインメント部門十七位の力は決して馬鹿にできない。なぜならこのサイトは、創作したい読みたい力だけでのし上がったのだ。
もしもハーメルン運営が書籍化を認めたら、金の力で一気に業界一位の座はハーメルンが取って代わるかもしれない。なろうは、ハーメルンという優れすぎる弟の存在に気をつけてほしい。それに気づかなければ凋落の一途をたどることだろう。
まあ仮に書籍化を承諾されたら、二次創作は切り離されて利用者が減るのが落ちだろうけど。
しかしながら、なろうは一日も早くシステム面での改善・特に読者が新しいものを探しやすい環境をハーメルンから学ぶべきだ。