表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界キャンプ旅  作者: 天浮橋
52/52

◆ねこがライバル?


◆ねこがライバル?



異世界のキャンプ場にいた猫が、なんと俺たちのクルマに潜り込んでついて来てしまった。


しかも餌をあげたせいか妙に俺に懐いてしまい、さっきから膝の上に乗ったまま離れない。


サキさんが運転の邪魔になるからと猫を引っぺがしにかかるが苦戦している。



ほら、その人はあたしの旦那様なんだから、あなたはこっちに来なさい♪


にゃっ  にゃ~


三毛猫は俺のGパンに爪を立て、しがみついて離れない。



サキさん、どうしよう。  まだそんなに遠くに来てないし、猫を返しに引き返えそうか。


そうですね。 戻るとしたらどれくらいの時間ロスですか?


う~ん。  そうだな、往復で4、5時間ってところかな~。


それはちょっと痛いですね。


だね~。 ライオン男さんとは式の打ち合わせでメールしてたし、メールでこいつのこと聞いてみようか。


えーっと。  すっごくいいと思います♪    サキさんは親指を立ててグッジョブポーズをする。



ライオン男さんからは、5分ほどで返信があった。


なんでもこの三毛猫は、あのキャンプ場で生まれた野良猫のうちの一匹で、たまに餌をあげるけど特に飼っているわけではないそうだ。


なので、急いで返しに来る必要はないし、もしよければそのまま飼ってくださっても結構ですよと書いてあった。



よしっ!  それならお前、俺たちと一緒に出雲に行くか?


にゃーー♪


こうして、俺たちのパーティーに三毛猫が加わった。




***


藤枝PAを出発し、新東名を名古屋方面へ向けてひたすら走る。


コンビニで買ったパンを食べながら、復活したサキさんと今日の結婚式や披露宴のことを振り返りながら楽しく会話する。


やっぱり長距離運転の場合は、話す相手がいると楽しいし眠くならない。



そうだ! この猫に名前をつけようよ。 


そうですね。  猫ちゃんじゃ、ちょっと可哀そうですものね。  サキさんが俺の膝の上の三毛猫をしげしげと眺めながら言う。


でも、なんて名前がいいかなー。


この子、男の子ですかね、それとも女の子ですかね。


どうだろう?  暗くてよくわからないや。


女の子に男の子の名前つけたらダメですよね。


う~ん。  まあ、そうだね。 でも人間と違ってぱっと見じゃあ性別はわからないしなあ。


それじゃあ、両方考えましょうよ。


よし!  男だったら、「こういち」だ!


まあ・・・  父とおなじ名前?


いや、冗談だって。  まだ殺されたくないし!



サキさんは、さっきから三毛猫を俺から引っぺがそうとして手を伸ばして来るが、その度に猫パンチでかわされている。



それじゃあ、男の子だったら「タマ」で女の子だったら「ミケ」でどうかな?  まずは俺が最初に提案する。


ぷっ  蒼汰さん、その名前ザ昭和ですよ。 


でもさ、猫の名前の王道じゃん。



サキさんが隙を見てついに猫の引っぺがしに成功。


にゃーーっ


あっ!  この子やっぱり女の子です。  つかまえた猫のお腹側を見てサキさんが、猫のほっぺたを むぎゅむぎゅする。


いいですか。 蒼汰さんは、あたしの旦那様ですからね。  そんなにベタベタくっついたらダメです!


サキさんがちょっと怖めの声で、しかも猫の耳の近くで「わかりましたね!」っとダメ押しをした。



もしかしてサキさん、猫にヤキモチを焼いてるのか?


猫ちゃんが女の子だってわかりましたから、名前は「きなこ」にしましょう。


えーーー  俺の案は?


却下です。


ほら、ここの毛の色が「きなこ」みたいでしょ。  だから、きなこデス。  もう決めましたよ。



サキさんが、俺を見てフンスッみたいな顔になったので、三毛猫女子の名前は「きなこ」に決まったのだった。




第53話に続く。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
あのー三毛猫はほぼメスです。雄の三毛猫は3万匹に一匹でもしもオークションに出たら四桁万円にもなりうるほどの希少種です、
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ