◆新婚旅行
◆新婚旅行
某月吉日 真っ青に凛と晴れ渡った ふもっ〇ぱらキャンプ場で、俺たちの結婚式・披露宴は盛大に行われた。
披露宴では、いろいろなハプニングがあったものの、何とか時間通りに無事終えることができた。
招待客の皆さんはといえば、これから大型バスに分乗して上田まで帰らなければならない。
で、俺とサキさんは、いまさらだけれども これから新婚旅行に出かけるのだ。
新婚旅行はもちろんキャンプしに行くのだけれど、その場所というのは俺とサキさんが一度行ってみたかった所なのだ。
その場所は結構遠くなので、5泊6日と北海道旅行並みのスケジュールとなっている。
もちろんその間は仕事を休むことになるのだけれど、俺はもう須藤建設の社員なので社長からはOKをもらっている。
まあ、嫁が社長のひとり娘なので、NGにはならないのだけれどね。
会場の後片付けは会社の方たちがやってくれるというので、丁寧にお礼を言って新婚旅行に出発する。
サキさん、疲れていない?
だいじょうぶれす・・・ひっく
そう、俺は運転するのでお酒は飲まなかったのだけど、言い方が悪いけど代わりにサキさんが狙われてしまった。
披露宴では、どうしてもお酒のビンを持ってお祝いの挨拶にわらわらとやってくるので、少しずつでも注がれたお酒を飲まざるを得ない。
今どきは、新郎新婦の席の下にバケツを置く結婚式場も多いようだけど、俺たちはそんなちゃんとした席に座っていたわけではないので、捨てるわけにもいかなかったのだ。
なので、サキさんの目は既に据わっている・・・ これはヤバイ! さっさとクルマに乗せて寝かせてしまわねば。
それじゃあ、お父さん、お母さん行ってきましゅ。 今日はありがとうございましゅた。
あたし、お父さんとお母さんの子供に生まれて来て本当に幸せでしゅた。 アハハハ・・・
サキさん・・・ せっかくの花嫁からご両親へのお礼の言葉が台無しだよ・・・
って、熊おやじが号泣してるし!
うぉーーー 咲姫ーーーーっ! 幸せになるんだぞーーー!
おいっ 蒼汰! 咲姫を泣かせるようなことをしたら許さんからなっ!
あーーー はい。 サキさんは俺が必ず幸せにしますから。 (結局父娘で酔っ払ってるんじゃねーか)
しゃちょーーー! 最後のバスが出ますよーーー! 早く乗ってくださーーい。
ほら、あなた行きますよ。 それじゃあ蒼汰さん、咲姫のこと頼みますね。
はい。
最後のバスが霧の彼方に消えて行くのを見送ってから、立ったまま起用に寝ているサキさんをお姫様抱っこして軽ワゴンまで連れて行く。
いったん助手席に座らせ、ほっぺたをペチペチして「南ア〇プスの天然水」を飲ませる。
これから長距離を走るので、助手席で座ったまま寝かせるのも可哀そうだから、荷室に寝床をつくってあげる。
エアマットをコンプレッサーで膨らませ、布団を敷いて完成。 サキさんをその上にそっと寝かせ毛布をかけてあげた。
これで少しは寝やすくなったはずだ。 目が覚めたころは、きっと目的地の近くまで着いているだろう。
第50話「目的地」に続く。
※蒼汰とサキさんの結婚式については、番外編で書く予定なので楽しみにしていてください。




