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ㅤㅤ  作者: toki
【Ⅰ】
6/16

0101

u think it wrong to punish the man.

(その男を罰するのは間違っていると、貴方は考える)

【登場人物】


・彼

 最初より登場する。弱者。

 小太りな体型で、顔も頭も交友関係も残念。

 どうやら何人か復讐したい相手がいるようだが……?

 因みにとある先生からは対象Aとして愛されている。


・奴

 最初に登場する敵。爆発して欲しい片割れ。

 よくいる普通のヒト。小柄。だが爆発対象である。

 性格は温厚で、誰からも好かれる。


 

・彼女

 奴の彼女。爆発して欲しい片割れ。そいえば前話で爆発したね……

 割と可愛く、男子生徒は言わずとも、女子生徒からも人気。

 奴とは幼馴染。勿論爆発対象。

 

・私

 体育科の教員。生徒指導の責任者でもある。

 がっちりとした体格と、6つに割れた腹筋が自慢。

 生息地は校門。モブその1.


・ヒキコモリ・そいつ

 いかにも黒幕っぽい奴。彼の協力者。ベットは友達♪

 ひょろい体型とぼさぼさの髪。

 妹。




【おまけ:昔の二人】





二人は学校まで最短で行ける裏道を歩いていた。


「ねぇ、上か下かどっち派?」


どうという事もなく奴は言う。


「ん、どういう意味だよ」


不思議に思って彼は答える。


「因みにボクは上だよ!」


「は……?」


思わず彼は素の声が出る。

今の声を同級生に聞かれたら、笑われるだろう。

それぐらい間抜けな声だと自負している。

幸いにも今はかなり早めの登校なので、問題ない。


「だから、胸か足かだよ。ボクは胸だ!」


奴は堂々と宣言した。


「下ネタかよ⁉ オレはちょっと遠慮しておく……」


「え、照れてるの? 男なら堂々と胸と言えばいいのさ」


奴はニヤニヤしている。

オレはびくびくしている。

いや、周りの目が……

今自転車に乗ったおばさんがオレたちを睨んでたぞ……


「ゴメン!」


心が通じたのか、親友はいきなり謝る。

以心伝心とはこのことか。


「オマエ、足派だったか。すまん!」


「殴っていいか?」


何故そうなる……

あきれ顔で溜息をつく。


「そいえば、《足》と書くより《脚》と書く方がエロくていいよね」


「お、おう。せやな」


奴、もとい親友は空に人差し指で《アシ》を書く。

まぁ、確かにと納得してしまった。


「オレだからいいものの、相手女子のも同じこと言ってないだろうな?」


心配だぜ、とオレは続ける。

親友は根はすごくいい奴で、畏友という言葉が普段は似合う。

だから、オレはわりと真剣に言う。


「勿論、オマエとしかこんな事は話せないよ」


「そ、そうか……」


いつもオレは聞くことしか出来ないが、

それでもこう言ってくれる奴に、オレは普段から感謝をしていた。

だが、ここでオレもとは言えない何か高い壁を感じていた。


「どうしたの?」


親友が訪ねてくる。


「いや、何でもない。」


オレは答える。

ふと、温かい春の風が吹き抜けた。

周りの草木もつられて揺れる。


「中学生も今月で最後だね……」


親友は呟く。

その目はどこか遠い。


「そうだな……」


あまり青春をした覚えは無いが、

この親友と一緒に過ごせて楽しかったなぁと振り返る。


「まぁ、オレたちは来年も一緒だがな」


彼は、その悩みを振り払うように話題を変えた。


「そうだね、来年からもよろしく!」


「おう!」


だが、一か月も経たないうちに事件は起こる。

春休み……この期間が無ければ二人が違えることは

無かったのかもしれない。






















【補足】





・サブタイトルは二進数で表示。(ex:0000)

・内部進行は十進数。(ex:【0】)

・過去編は十六進数。(ex:【00】)



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