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it is caused a lot of distress to both sides.
(それは両者に大きな苦悩をもたらした)
【10】
姉の言った言葉が脳内で木霊する。
それが恣意的であれ作為的であれ、同じだ。
重要なのは、これでボクは絶望から立ち直ったということだ。
我ながら単純だと思うが……気にはすまい。
そして、その言葉というのが
「あの娘、死んでないんじゃない?」
一言だ。
たったこれだけ。
「お姉様的には、バラバラなんて今時流行らないし、第一目撃者ってのが少ないみたいなの。おまけに顔がないとかどんなホラーですかって。だから……」
長々と推測を語ってくれる。
そして、ボクの顔をつかみ目線を合わせてくる。
「何かに巻き込まれていると、お姉様の直感が告げているのです!」
ああ。
姉さんは……
「ありがとうございます」
「え、何? どうして急にかしこまるの?」
キョトンとした姉をその場に捨て置き、ボクは部屋から出る。
後ろからうげっといううめき声は聞かな___聞かなかった。
「……」
本当にボクは単純だ。
今まで一緒に過ごしてきた幼馴染ともう会えないと落ち込み、
実の姉には苦労を掛け、
親友には恐らく軽蔑されているだろう。
さてここからはナラティブと行こう。
真実は物語より奇なり。
一つボクの推理ものといこうじゃないか。
一つの希望を求めて。
【11】
(追加未定)
【雑記】
こうねつlol