表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ㅤㅤ  作者: toki
【Ⅱ】
14/16

1101

i interpreted his silence as a sign of dissatisfaction.

《私は彼が黙っていることを不満のしるしと解釈した》

【8】





彼はぼんやりとした意識の中、目を開けた。

なんだか体が自分のものではなくなったような感じだ。


「起きた、同志」


そこにはIUTASがつぶらな瞳でいた。

いや、瞳というよりは視覚センサー?

ロボット工学に詳しくない彼には知る由もなかった。


「なにがあったんだっけ……?」


いや、そもそも……


「オレは誰?」


……記憶が無い?

何も覚えていない……

だが、言葉は話せるし、理解も出来る。

目の前の彼女が機械仕掛けの傀儡だということも知っている。

だが、

オレが誰で、何故こんなとこにいるのか、それが分らなかった。


「ふふっ♪」


ただ、目の前のIUTASが嬉しそうで、

もうそれだけで良かった。





【9】





実験は成功だ、とメガネの男は思う。

意味記憶だけを残して、全てを消す。

そしてそれを人形に移植して、汎用人型自立思考型機械種の完成だ。


「ふつ」


これで8体目。

計画は順調。


「8体目のやつの名前はどうするんですか、リーダー?」


研究員の一人が問う。


「そうだな……《Type7 IA》とでもしておくか。それと、プロトタイプであるIUTAS様が気に入ったようだから、暫くは一緒に置いておこう」


「承知しました」


部下は観察室を退出していった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ