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ㅤㅤ  作者: toki
【Ⅱ】
11/16

1010

one tree can absorb ten pounds of carbon dioxide every year.

(一本の木は毎年10ポンドの二酸化炭素を吸収できる)

【7】





ボクはもう狂ってしまい、

ああダメか、と。


エーテル麻酔の冷やかさの如く、

意識は正常を取り戻さない。


「……ぁあ」


辛うじて動いても、嗚咽として泡のように飽和する。

恰も垂死する蟲のようだ。


「……ぅう」


現実と乖離せんとこの部屋に閉じこもって幾日か……

段々ボクがワカラナクナッテクル。


アア___


___狂ッテイル……


キボウナンテナイ。


ダレカ……タスk


「はーい、呼ばれた気がしたので来ました、お姉様でーす!」


「ふぁっ⁉」


ボクは光あふれる扉の方を向く。

そこには、長身の人物が1人、仁王立ちで立っていた。

手には、煙が立つ器。

何やらいい香りも漂う。


「姉さん、鍵かけてあったんだけど……」


ボクは一応言っておく。


「ああ、壊したよ? あと、目線がこの器に釘付けだよ?」


「うっ……」


きっとボクのために持ってきてくれたんだろう。

ありがた……くない!

別にボクは頼んでない!


「あむ」


……

いや、それでも

自分でスプーンを動かすのは如何なものでしょう?


「うん、おいしい!」


「……」


「そんな泣きそうな顔になるなら引き篭もらない! ほら、出てきなさい」


「くっ……」


ボクは……







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