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第7話:勇者立つ

というわけで寝ている悠楽様の部屋に会議のメンバーで来ました。


私が2人にスキルの使い方をレクチャーしぶっつけ本番です。

「では、行きます」

「せーのっ!」


2人は集中して悠楽様に向かって職業光の勇者を念じ

「「光の勇者、スティールオーブ、光の勇者」」

と唱えました。

前後に勇者とつけたのはよりスキルの対象を鮮明にするためです。


すると、悠楽様が光る、その光が舞と茜音に吸い込まれていきました。


周りの私たちは成功を感じ、それを確認するためにステータスプレートを見せていただきました。


2人共の職業の場所に[光の勇者の片割れ]と表示されていました。

そして、無事悠楽様のステータスプレートからは光の勇者が消えていました。


成功なのかな?


今この時をもって半人前ともいえる。2人合わせての勇者が誕生したのです。


「とりあえず、成功ということにして戻りましょう!」

嬉しそうに舞ちゃんがそういう。


このことをきっかけでまさかあんなことになるとは・・・


会議室に戻り再開です。


内容をまとめると

悠楽様の保護

この世界の勉強

対人戦、魔物との戦い方の修行


ここまではよかったのです。


「そういえば悠楽の件についてもう一つよろしいでしょうか?」

「なんでしょう?舞殿」

「もう勇者ではなくなった悠楽は参加しなくても問題ないのですよね?」


この質問に悪寒を覚えたのは私だけでしょうか。そんなことをかんがえていると。


「そうてすなあ、問題ないです」

「では、悠楽を軟禁して下さい」


唐突に発せられたその発言にその場にいた舞ちゃん、茜音ちゃんを除いて表情がかたまりました。


「な、軟禁はすこしやりすぎではないでしょうか?」

予想していた分我に帰るのが早かった私が問いかける。


「悠兄のことだからそのくらいしないと抜け出しそうな気がするんだよね・・・」

「まぁ言われてみればやりすぎな気もしますね」

2人が顔を見合わせる。


「それでは監視するということはどうですかね?わたくしの部下をその任務に着かせましょう」

ナイス!ナイスですわ、兄上


「そうですねーそれでお願いします。」


ということがあり、さらに細かい取り決めのあと会議は他に波を立てず終了したのでした。


すみません、悠楽さん。

最低限の人権だけは護ることができたことで許してください。


そんな罪悪感を抱える会議でした。


その後、舞と茜音とお昼をご一緒し談笑していると。


「なんじゃこりゃああああ!」

と悠楽様の声が響いてきました。


「あ、悠楽起きたかな?何騒いでるんだろ?」

「縛られてるからじゃない?」

と自然な流れの会話が耳に飛び込んできました。この2日で私のスルースキルも成長し、突っ込んだら負けだろうと思い華麗に流しました。


「とにかく行ってみましょう」

私が言えたのはそれだけでした。


部屋の前に行くと警備の兵の方がどうするか話し合っていました。

とりあえず中に入ることにしました。



ということをある程度まとめた形で、隠したほうがいいところは隠して悠楽様に伝えました。


話を聞いていた悠楽様はステータスプレートを一目見ていました。


「終わった・・・」

なにか呟いてましたが、小さすぎて聞こえませんでした。


丁度そこで手配していた料理が運ばれてきました。



その後は声を掛けても、食事を食べるだけよもぬけの殻状態でしたので、メイドに後のことをお願いして、私達は一旦外に出ました。


大丈夫なのでしょうか。心配になる私でした。


今回もロザりん視点です。

これにて回想?が終わりです。


次回はオマケ回のつもりで作ったのにオマケ回ではなくなった気がします。

オマケ回のつもりなので同時更新します。

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