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第6話:会議

さて、引き続きロザリンドです。


今日は大事な話し合いを控えているので昨日と同様気を引き締めて挑みたいと思います。


支度をしながらふと、昨日のことを思い出し条件の一つが悠楽様関連だということなのでどのようなものなのか考えたりもしましたが、後で分かることなので置いておきましょう。


朝食をとり、時間になったので勇者様達をお迎えに行き会議の始まりです。

出席者はジルヴェスター王、アレクシス大臣、舞、茜音、騎士団から兄上、ディートリッヒ、それに私ロザリンド。


「それでは会議を始めるとする。早速だが条件というのを教えてもらっても良いかな」

「はい、私共が考えた条件は3つ程あります。」

と、前置きをして話してくださいました。


まとめると

1つ目:この世界のことを詳しく教えて欲しい

2つ目:生活の補償、今後の方針

3つ目:悠楽様を危険な目にあわせたくない

ということでした。


「ふむ、1つ目と2つ目は了承した。3つ目はもう少し説明を頂いてもよろしいでしょうか?」

アレクシス大臣の問いに2人は目を合わせ


「簡単に言えば私達二人が魔王を倒す旅にでます。」

「その間、悠兄を保護して頂けたらと考えます」


「うーむ、此方としては悠楽殿にも参加頂けたら嬉しいのですが。」

兄上の返答に


「難しいことは承知での条件です。勇者という職業は悠楽一人ですが、せめて必要になるまでは危険な目にあわせたくないのです。」

「悠兄は、普段は怠け者ですが私達が危険に侵された時などは自らの体をはって護ってくれてきました。なので最悪一人で乗り込むことも考えると思います。だから極端な話し、軟禁をお願いしたいです」


何か兄妹愛の深さが感じられる発言に危険な言葉が混じっていたのは聞かなかったことにしましょう。


「ガッハッハ、凄まじい理由よの。まぁお二方が協力して頂けるだけでも心強いものがあるわ、なにしろ上級職に加え複数職業、それに特殊職業持ちだしな。その上級職を飲むとしよう。」


上級職というのは条件に見合う下級職を二つ以上極めた時になれるものです。極めることは才能と努力さえすれば個人差はありますが誰でも極めれます。ただ簡単にはできないということだけは言っておきます。

例えば

剣士+魔法使い=魔法剣士

剣士+舞踏家=バトルマスター

魔法使い+僧侶=賢者

などです。


ちなみに私は賢者です。

そのうえにも最上級職というものがありますが、残念ながら事例が少ないので解明はされていません。上級職の掛け合わせではないかと予測されていますがどうやらそれだけではないという所までは解明されています。


複数職業というのは、言葉通り並行して付いているということになります。私も賢者と魔導師の復職だったりします。


特殊職業とは、誰でもなれるものではなく。

特定の人間にしかなれません。先天的なものと後天的なものがあります。今回の勇者様方は先天的に勇者、後天的に侍、守護者(ガーディアン)といったところですかね。


ついでに固有スキルというのも特殊職業と同じような感じですが、違う点は職業というのは極め方によりスキルを覚えていくものですが固有スキルは一定の条件のもとに閃くものです。一定の条件というのが特殊職業と同じような先天、後天性のことです。


「他にはないか?」

という問いに条件ということではないけど小さな案件を相談する。


会議を進めていくうちに、スキルの説明の話題になった時、私はおもいだしました。


スティールオーブというスキルについてです。


召喚魔法の解読、研究をしている頃に偶然文献に記されていたスキルだったのです。


文献によると一度だけ指定した相手の職業を奪えるというものでした。ただ職業の階級が上がるにつれ成功確率は下がるとのこと。


「あの、提案があります。」

と、前置きしスキルの説明をしました。

「お二方がそのスキルを持っていることは偶然ではないのではと思います。勇者という職業を盗れたとしたら条件を満たしつつ魔王を打倒できると考えます。お二方で同時に使えば成功率も上がりますし、ただデメリットもありますが・・・」


デメリットとは、職業を盗むことができずスティールオーブ自体がなくなってしまうことです。


「やってみましょう」

「やってみよう」

2人が同時に発言する。

「しかし、デメリットを考えるなら特殊職業ではなく下級職をとり上級職に発展させるのもいいと思うがの」

「可能性があるならそれにかけます。」


ということで試してみるため会議は中断したのでした。


今回もロザリー視点です。

ほぼ説明回的な感じです。

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