第4話:俺、目覚める。
うーん。頭が痛い。
特に後頭部が痛い。
うなりながら目を覚ました俺は後頭部を抑える。
「痛つつ。あいつ、本気で殴りやがったな」
そう呟く。ふと辺りを見て気づく。
知らない天井だ。
いや、マジで知らない天井だったのだ。
異世界きたから当たり前だろうって?
確かにその通りだ。その通りなのだか俺が知っているのは広間の天井だ。異世界の天井で知っているのは広間の大きい天井しかない!
ということでこんな天井はしらない。まぁこの天井も俺の部屋に比べればでかいのだが広間とは比べる程でもない。
ん?別に天井フェチではないよ?
見た所12畳くらいの部屋のようだ。
流石はお城ってとこだな。
高そうな家具が広々とした空間に置かれている。んー所謂客室って感じかな?
そして、一番の疑問なんだかなんで俺は手と足を縛られてるの?
俺って勇者だったよな?おかしくない?
ぐ〜っ
腹の音がなった。
結構長い時間奇絶していたようだ。そりゃ腹も減るだろうな。
ってか、こう縛られちゃてちゃ動けねーな。
異世界の文化に触れたいっていうのに。
とりあえず、拘束されてるだけってのも時間が勿体無いので今まで起きたことを整理するとするか・・・
異世界に召喚される=俺歓喜!!
ロザりん綺麗=俺歓喜!!
魔王倒してくれ=俺歓喜!
職業勇者=俺歓喜!!
メイドさん!=俺歓喜!
殴られて拘束される=俺かn、じゃない!
こんなもんかな。
まぁ百歩譲ったとして、拘束される意味が分からん!邪念なんて俺にはないしね!
本当にどうしてこうなった。
誰か教えてくれ!!
「はぁ、一体これからどうなるんだろ」
そんなことを考えていると・・・
バーン!
突然開けはなたれるドア
「あ、悠楽起きたんだ。」
「悠兄おはよー、いや時間的にこんにちは?まぁとにかくおはよ」
そんなことを言いながら入ってくる二人。
その後ろをロザりんと鎧を纏った騎士が2人入ってきた。
「お、おう。おはよ、じゃなくてなんで殴った?それにこの状況を説明してくれないか?」
「あーそういえば昨日は殴ってごめんね。ちょっと悠楽が生き生きしていて腹立ったの止められなかったんだ。」
腹立っただけで人間を気絶させる程の一撃を普通喰らわせません。俺だってそのくらいの常識もってるならね!
「そうそう、悠楽。しばらく大人しくしててね」
「は?どゆこと?」
突然のことに硬直する。
「大丈夫だよ、悠兄。悠兄はあたしたちが護るから!」
えっなにこれ?話の内容が入ってこない。
「つまり、どゆこと?」
「私から説明しましょうか?昨日謁見後から
今に至るまで」
スゥー、ハァー
「あ、はい。お願いします。」
ロザりんの提案に混乱している頭を落ち着けるため深呼吸をして答えるのであった。
当初書いていたものは矛盾が見つかり吉光君に直してもらいました。
今回の回に矛盾点を二つほど確認して、その点など消したり繕ったりしたら短くなっちゃいました。
小話だとか内心の表現で繕っても長くしても良かったのですが、思いつかないのでスルーでお願いします。