第3話:相談は真面目にしましょう
「っということで、どうしよう悠ちゃん」
あるえー?舞のやつ堂々としてると思っていたが動揺しまくっているらしい
昔から動揺すると俺のことを昔見たくちゃん付けで呼ぶのだ。
「まず深呼吸して落ち着こうぜ?意見出すのはそれからだ。はい、ひっひっふー」
「「ひっひっふー」」
ダメだこりゃ、この調子じゃダメだわなーと思っていると
「これラマーズ法じゃん!悠兄真面目に考えて!」
「いやー俺なりにまずは落ち着かせようとした訳よ、一瞬こりゃダメかと思ったわ」
「そのおかげで少しは落ち着いてきたからよしとするわ」
「んじゃ相談タイムとするか、まず意見を出し合おう、率直な意見を聞かせて欲しい。俺は賛成だ」
「あたしは危ないからやめたほうがいいと思う」
「そうだなぁ、どちらかというと私は悠楽の意見よりかな」
「ふむふむ、じゃ、茜音から理由話してくれ」
「え、なんであたしからなの!?」
「とりあえず一人意見を先にしたほうがいいだろう?茜音の考えが、変わるかもしれない前に何故そう思ったのかが聞きたい、お前流されやすいとこあるし」
「悠兄には言われたくないかな。うぅじゃああたしから話すよ。」
しぶしぶといった感じで話してくれた。
そして3人が意見を出し終えたのである。
要点をまとめると
茜音はケガをする可能性がある。あの人達怪しい。
舞は帰れないとなるとどのような扱いになるか。あの人達は怪しいが最低限の生活は保証するということだが魔王とやらが攻めてきたらどうするか。攻めてくるのなら相手の準備が出来る前に攻めた方が被害がないのではないか。
ということである。
茜音はともかく舞はよく考えてるなと感心した。
ん?俺?俺の意見を聞きたいのかい?そんなの決まっているじゃないか!!賛成も賛成、大賛成なのだよ
まぁこんなこと言ったら二人に総スカンなので二人には勇者という職業について妄想知識の基礎部分を軽く説明し、俺たちが勇者として呼ばれた意味とはという視点で語ったのである。そしてどうせ帰れないならこの世界を救おう、と説得したのである。もちろん帰れたとしても帰らないけどね!
「勇者ってそんな凄いんだね。でもケガするのはやだなーとくに悠兄はナヨナヨだし。」
ということで反対派が消えたのだ。いやー直線的な正確な妹はチョロい!楽だね!まぁ最後は華麗なスルースキルを見せておこう。どうせいつものことだ
「じゃあ賛成ってことでいいかな?」
フフフ、これで魔王を倒して異世界ハーレム生活は俺のものになりそうだ。
「んーまぁ当面は賛成ということにしておこうかな?ただし条件つきでだよ?そこの交渉はまたあとで相談しよう。」
オッケー!!俺の計画が一歩前進!ここまですんなり行くとは思わなかった。
「よい返答感謝する」
ということで条件つきで協力してもいいことになったのだ。条件はまた後日ということでも大丈夫らしい。協力してくれるという意思だけでも嬉しいのだそうだ。
後で聞いた話だが記録によると断られて人類が壊滅寸前まで追い詰められその後立ち上がった勇者もいたそうだ。まぁ協力を得られなかった場合話そうとしていたらしい。
「では、協力して頂けるということなので、つぎのステップへ進ませていただきます、今からお渡しするプレートにステータスと念じてください。そうしたらプレートにステータスが表示されますので。それではお願いします。ちなみにこのプレートは冒険家の身分証ともなりますので紛失には気をつけてください。情報は更新されたら自動で変更されます。」
ロザりんが説明してくれている間に騎士と思われる方にプレートをもらった。
説明が終わると各自
「「「ステータス」」」
と唱える、するとプレートがほんのり温まり印字されていくのであった。
名前:如月 悠楽
レベル5
職業:光の勇者、冒険者
称号:召喚されし者
str:250
dex200
int:200
luk:300
固有スキル:言語理解、漠然記憶能力、成長促進
俺はこんなものであった
反応を見る限りやはり高いらしい
流石は俺、勇者なだけはあるなと思う。
っていか、漠然ってなんだよ!そこは完全とかにしとくべきだろう。
ちなみにレベル5の平均は大体30辺りだという。
二人はというと
名前:如月 茜音
レベル:7
職業:バトルマスター、侍
称号:召喚されし者
str:300
dex:250
int:80
luk:120
固有スキル:言語理解、スティールオーブ、成長促進
名前:喜九川 舞
レベル8
職業:魔法剣士、侍、守護者
称号:召喚されし者
str:270
dex:320
int:200
luk:100
固有スキル:言語理解、ガーディアン、スティールオーブ、成長促進
というものだ、やはり二人とも平均より強いというか勇者の俺よりも強いんじゃないかな?
というか出鱈目じゃないかな?さっきのドヤ顔を返してくれ。俺泣いちゃうよ?決めた、泣こう。
まぁ要修行で抜けると信じよう。
これがサボるものと修行をしていたものの差なのだろう。しかし二人についているスティールオーブとはなんなのだろう?他の物は大体分かるのだが。まぁ後で別室で宮廷魔導士の人達がスキルの説明をしてくれるから細かいことは後にしよう。
という呑気な考えをしていた俺がこの世界に来て最大の間違いだったとは今の俺にはわからないのであった。
そんなこんなで謁見は終了したのである。
今日は夜もおそいので寛いで言いそうだ、、そして部屋の外に案内のメイドさんを用意してくれてるということなので、早速いこう!早く行こう!べ、別にメイドさん目的じゃないんだからね。勘違いしないでよね!
っとはやる気持ちを抑えつつ広間を後にする。
さて、冒険の始まりだ!そんなこれから紡がれるものがたりに期待と一抹の下ゴコロをこめつつ扉を開けるのだ。
だが事件は起こったのだ
急に俺は意識を失った。
後頭部へと強い衝撃が走ったのだった。
吉光「ステータスはあくまで目安、今後イジイジしちゃうらしいよ!ところで俺様の能力は(ry」
ここもカットがあり謁見を合計2話に収めました。
相談するときは真面目にしましょうね!
ちなみにステータスですが
str=ちから
dex=技術
int=魔力
luk=幸運
という感じで書きました。吉光君が言う通り予告なく変更する可能性がありますので悪しからず。
溜まってきたので更新ペースを上げます。