第1話:サヨナラ愛すべき俺の日常
何も変わらない日常、過ぎ行く時間、飽き飽きしてくる。
毎日同じようなことの繰り返し
起きて学校に行き、友達と遊び、勉強、部活、帰宅、趣味、寝る
誰もが同じように、また違う時間を過ごしている。
別にこの生活に不満があるわけではないが満足もしていないのだ。だがこれから先も変わらないだろう日々に嫌気がさしていた。
そんな平凡な高校3年生の如月悠楽は坦々と過ぎていく日々の中、未来への不安に悩んでいるのだ。
将来何になりたいか。何をしたいか。公務員になって安定した生活の中に趣味を織り込むのもいい、趣味を生かした仕事なんかもいい、はたまたスパイとして各国を巡るのもいいし。あるいは悪の大魔王として裏社会から世界を支配するのもいいな。
そんな現実と妄想をごちゃまぜにした将来像を考えていたある日の放課後のことだ。
「どしたの?」
HRも終わりこれからの人生どうなるのかな、なんて考えてみていた俺に、隣に住む幼い時からの腐れ縁な幼馴染みの喜九川舞が声をかけてきたのだ。
剣道場の娘で学年で5本の指に入る容姿をしている。
「別にー、ただ考え事してただけ」
「悠楽も日々成長してるんだねぇ関心関心」
「はぁー、もうめんどくさい。やりたいことだけしてのんびり生きてたいわー」
「ごめん、前言撤回!悠楽はやっぱり悠楽だね」
「ほっとけ」
そんな変わらない同じような日常の風景
「いっつ見てもお熱いことだねーお二人さん、熱々のおでんのようですわー、このこのー」
この馬鹿なこと言うのは親友の瀬川吉光、中学からの仲でなんやかんや万能人だ。
「はいはい、いつもいつも同じことをよく飽きずに言えるもんだ」
「ふっふっふー、俺の授業中の楽しみでもあるからな」
「どんな楽しみよ、アンタ真面目に勉強しないと大学受験落ちるわよ?」
「大丈夫大丈夫、いざという時には俺様の相棒の解答ワカール4世様が導いてくれるのだ」
「それはただの運任せだろうが」
「そうともいう、なっはっは」
「そうとしか言わないわよ」
まぁ察してくれただの数字やアルファベットが書いてある鉛筆だ。
たしかワカール3世はテストで赤点を取ることが多かったそうなので怒りのはけ口に折られたとか。
4世は今の所驚異の平均70点という結果を出しているという。
そんないつもと変わらぬ放課後、各々帰宅したり部活にということで一旦の解散。
しばらく適当に時間を過ごしていると
「悠兄、帰るよー」
部活を終えた舞と妹の舞に迎えられ、3人で|(吉光がいれば4人で)帰宅するのがいつもの日常だ。
ちなみに俺はテニス部兼パソコン部、通称amg(アニメ漫画ゲーム)に所属している。
二人は剣道部である。
舞の家が道場なのだ。お隣さんで同い年ということで小さい頃は俺含め通わされていた。この学校での大将、副将のコンビだったりする。一部からは攻撃型の舞と防御型の舞で薔薇海などと言われている。が本人達は知らない。
ん?俺が何故テニス部にいるかって?そんなの剣道が嫌で逃げたに決まっている。中学に上がった時に逃げたのだ。またその時期からアニメ、ゲームなどに勤しむようになったのだ。
俺はボチボチ楽しく活動しているが二人は小さい頃から剣道をしており剣道強豪校の名にふさわしく成績を残している。
そして吉光は俺と同じくテニス部兼amgであり囲碁同好会、麻雀同好会に所属している。
最近ではオカルト同好会にも出入りしだしてるとか、、、
そんなこんなで帰宅してリビングで寛いで漫画を読んでいると舞がやってきた。
「ん、どうした?」
「あれ?言ってなかったっけ?明日の隣町の試合の審判に備えて親が早めに向かっているから、夕飯の時お邪魔するっていってたじゃん?」
「あー聞き覚えある気がする」
「悠兄は記憶力ないかんねー」
「なにをー」
「今朝もいってたじゃん」
「そういえばそんな気もする」
「まぁ昔から興味ないことは聞き流してたからねぇ。」
そんな他愛もない話しをしていると急に床が光出したのだ。
「え、なにこれ?まぶしっ」
「なにっ!?何が起きてるの!?」
「目が、目がぁ」
3人が同時に言う。1人余裕がありそうなのがいるが実際はパニクッてるのである。
そして眩しいのをこらえ目を細く開けると
そこには薄っすらと床に魔法陣が見えた気がしたのだった。えっこれはもしかしてもしかするのかもれない。
その瞬間いつもと変わらぬ日常が大きな音を立て壊れていったのである。
文章構成?知らんな!
この一話で強引に召喚されるとこまで行きたかったんです。かといって事細かく書きすぎるのもなんだし。
端折りました。吉光くんの出番は終了です。帰ってもらっていいですよー
吉光「んな、アホなー」