敵1
ドアを開けた瞬間ドア限界までひいたので壁とドアの間に僕は挟まっている状態だ。何とかナイフは見過ごせたみたいだ。しかし数十本あるナイフはリビングへ通ずるドアに挟まっており護身用としては取りに行ける状態ではないのは確実だ。そして木製のドアのちょうど真ん中に小型のナイフ数十本はダーツのように刺さっている。
足音は玄関からリビングへ。気配を殺す。あれ、自分にそんなことができたのだろうかそれとも本能なのだろうか。
リビングはバーンと開け放たれる。その刹那僕はそーっとドアと壁から抜け出しすぐさま外に出る。相手はコンマ一秒気づくのが遅かったため間一髪外に出ることができた。
外に出ると下の階へ下りる階段がある。しかし何を思ったのか僕は10階建てもありそうな高さの建物の手すりの上に乗り
飛び降りた。
まるで慣れているかのように。
しかし落ちる寸前にふわふわと浮遊していた。
それから柔らかく着地。
僕は訳が分からなかった。
僕は魔法みたいなものが使えるのか?
その刹那人が落ちてきた。
また、鬼ごっこが始まる。
一瞬落ちてきたものを見たがけがはなさそうだ。むしろこっちによってきそうな勢いだったので一目散に逃げる。