#1
ありきたりすぎてびっくりですが、、
余り長い話は書けないので多分2、3話でおわります。
今式を挙げ、綺麗な女性と腕を組みにこやかに笑っている彼は私の幼なじみだ。
彼は明るくて、かっこよくて、誰にでも優しくて、所謂『陽キャ』ってやつだ。
人懐っこくて、誰からも好かれるような。
そんな彼に私はずっと恋をしていた。
「かわいいのに、」
きっと彼は覚えていない。そんな小さな頃の記憶なんて覚えている方がおかしいのだが。
私はそんな彼の一言に救われたのだ。
そんな一言で恋に落ちたのだ。
私は幼稚園の頃から雀斑があった。
無邪気で何も知らない小さな子たちは簡単に心に深い傷を作ってきたりする。
友達に「何そのブツブツ、気持ち悪い」
そう言われてから、私は幼稚園に行きたがらなくなった。
まだ小さいのに引きこもりがちになった私を両親はとても心配しただろう。理由も話さないし。
そんなある日だった。朝方、家のチャイムが鳴った。
お母さんに呼ばれ後ろに隠れるようにそっと玄関の外を覗くとそこにはきらきらと目を輝かせた彼と落ち着いた雰囲気の彼の母親がいた。
彼は私を見るなりあっと声を上げ、「君!ほっぺの点々!かわいい!」そうやって言ってきた。
私は一瞬何を言っているのか分からなかった。
親たちは世間話に夢中で、1人部屋に戻るのも気が引けて彼を突き放すように「こんなブツブツの何がかわいいの」と言った。
彼はしばらくきょとんとしていたが、ボソリとこう言った。
「かわいいのに、」
このブツブツが?私にはコンプレックスでしかないのに?彼の言葉に思わず笑ってしまった。
何が書きたいのかよく分からなくなってきましたがバウムクーヘンエンドです。
あと2、3話更新をお待ちください。