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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

煉獄

作者: 偽灯 真燈



それは、何もないすらない真に無


そんな空間で死後ただただ落ち続けていた

いや、無の空間だからかそれとも死後だからかは知らないが感覚が無いので本当に落ちてるのかも分からない

もしかしたら上に上っているかもしれない、横に移動しているかもしれない、前に進み続けているかもしれない。






数時間たったころ一つの変化が起きる

まあ、先述のとうり感覚がないので数時間というのもあっているのか分からないもしかすると数分かもしれないし数日かもしれない。


話を戻そう一つの変化

それは、自分より遥か下(下ではなく上や横の可能性もあるが下と仮定)に炎が微かに見える。


今後どうなるか分からない最悪焼かれる変化だとしても今落ち続けている者にとっては下に見える炎が希望の光に見えていた

何せ無の空間で永遠にも数瞬にも感じられる中ただただ落ちていく時間がようやく終わろうとしているのだから。


だが、世の中にはマーフィーの法則と言うものが存在するマーフィーの法則それすなわち『失敗する可能性のあることは、いずれ失敗する』

つまり、最悪焼かれる可能性があるということはいずれ焼かれてしまうだろう『いずれ』が今なのか次なのかそのまた次なのかは知らないが。




またしばらく時間が経った

そして、ついに落ちている者は炎の元にたどり着く

遠目からは炎は無から生えており落ちている者は炎を通り抜けて更に下に行くと思っていたが炎の元にはしっかりと地面がありそこに着地する。


ここで一つ朗報か悲報か分からない事が起きる

いや、きっとこれから起こりうるものを考えるとこれは悲報なのだろう

何せその悲報とは


「感覚が戻った?」


何故感覚が戻ったきたのが分かったかそんなのは簡単である


周りの炎から熱気を感じる熱さを感じる

無の空間では暑さも寒さも何もかも感じなかったつまりこれは感覚が戻った、と言えるだろう。


だが、先も言ったとうりこれは悲報である何せ感覚が戻ったということは炎の熱さを感じるということなのだから


その瞬間落ちてきた者の周りでうごめいていただけの炎が一斉に落ちてきた者に襲い掛かる


そう、襲い掛かるのである、まるで炎に意思があるかのように落ちてきた者を燃やしに行く


落ちてきた者は炎に燃やされ絶叫を上げる

そして、落ちてきた者は走る炎から逃れるために炎のないところにいくために


だが、先述のとうり炎は意思があるかのような動きをする

炎のないところに走る落ちてきた者を先回りをして燃やす

そして、落ちてきた者はまた炎のないところを目指して走り出す



そんなことが幾度となく繰り返される

落ちてきた者の体感で数年燃やされ続けた時

落ちてきた者の前に異変が起きる

炎の中心にぽっかりと人一人が通れるくらいの穴が開いたのだ


明らかにおかしい炎に穴が開くなどありえない、また何か自分を苦しめる何かにつながっているのではないか?


と落ちてきた者の理性が訴えかける

だが、落ちてきた者の本能は


あの穴に入れば助かるこの地獄から解放される


と叫ぶ


本音を言うなら落ちてきた者は数十分は考えたいだが、常に自分を焼き続ける炎がそうさせない

故に落ちてきた者は穴へと飛び込む。


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