旅の記憶
「カオス…」
「コスモス、いやレイか。」
「どうして、あなたは…」
「何で、だろうな…」
「…」
「俺は、俺からあいつを奪ったスキルも、それを使う人間も、そいつらが蔓延る世界も嫌いだ。
でも、俺の記憶の中のあいつは笑ってるんだよ。
コスモス、お前はあいつに似ている。」
「!」
「もう、理由はそれだけで十分さ。じゃあな…」
カオスは、燃え尽きたように消えてしまった。
そして、ディアとフレアとシャナとライとファーレンの冒険は終わりを迎えた。
ディアとレイは、2人でこれまでの話をしている。
「ああ、なんかあっという間に終わったな」
「そうですね、魔法も倒してディアは勇者かも?」
「別に俺が倒したんじゃないけどな」
「そういえば知ってます?フレアさんとシャナさん結婚するんですよ」
「ああ、あいつ王様になるんだな」
「シャナさんは王妃ですよ。」
「そっか、偉くなったんだなぁ」
「ライくんは、村で生き残っていた人と復興をするそうです。」
「あの歳なのに大変だな」
「でも、ファーレンさん達も協力しているらしいです。」
「そういえば魔王がいなくなったけど、あいつらどうしたんだ。」
「それでも、ファーレンについて行くって、言っててファーレンさんちょっと困ってましたね。」
「そっか、何とかうまくやってんだな。
たまに遊びにでも行こうかな」
「レインは何してるんでしょうか?」
「あの人俺に『僕はまたあそこで研究を続けてるから君も遊びに来なよ』って鍵渡して来た。あの人スキルの無い世界を実現しようとしてるのかな」
「確かにディアのスキルなら、万が一研究が失敗してもいいですからね」
「そういうことか」
「…色んな事があったけど、もう記憶物質がある世界は終わり」
「…」
「辛い事も多かったけど、ディアと旅ができて楽しかった。」
「っ!」
「泣かないで、ディア。ずっと見てるからね」
「ああ…」
真昼に見える流れ星
でも、それが別の空に逃げたらもう手は届かない
「さよなら、レイ」
カオスの過去は詳しくは書いてませんので、想像にお任せします。
最後まで読んで頂きありがとうございました。




