ディア奪還作戦
「さあ、どうしようか」
フレアが問いかけた。
「まずは、どうやって神がディアを操っているかよね。」
シャナが指針を定めるように言った。
「ディアは意識を失っている時に神に乗っ取られました。もしかしたらディアの意識を呼び出せれば取り戻せるかも」
レイがそう提案した。
「でも、呼び出すってどうやって?」
ファーレンが疑問を投げかけた。
「俺が電気をディアに流すか」
「ライ、それじゃ死んじゃうかもしれないでしょ?」
「冗談だよ…」
「そうだ…」
「どうした、レイ?」
「記憶物質の力で神の意識だけを一時的でも、取り込んでそして外に出す。そうすれば、ディアの意識を取り戻せるかも」
「あり、だな」
「でも、どうやって神に近づくの?今、神ってたくさんの記憶物質を持ってるわよね?」
「なぁ、レイン、お前のスキルでどうにかならないか?」
「無理だね、僕のスキルの効果範囲はせいぜい人一人分くらいだ。それじゃあ神の記憶物質を無くせない。」
「じゃあ、どうすれば…」
「まあ、そこに隠れている誰かさんの魔法があればちょっとは変わるかもだけど」
「やっぱ気づいてたか」
カオスが部屋に突如現れた。
「なっ、カオス!」
「コスモス、お前気づいてなかったのか。間抜けだな」
「で、何の要件かなカオス」
「俺も神が気に入らないんでな、お前たちに協力しようと思ったのさ。」
「本当に言ってる!?」
レイが疑うように言った。
「本当さ、俺の魔法でやつの魔法をある程度相殺してやる。その隙に神を取り出せ」
「レイ、ここはこいつの言うことを信じよう。」
フレアが諭すように言った。
「…分かりました」
「決まりだ、神は今、記憶物質を自身の周りに集めてる。場所はすぐに分かる」
「ええ、私も感知しました。
皆さん、行きましょう!」
「おお!」
記憶物質が一箇所に集中し、漆黒の渦を巻いている。
その中心にはディアを乗っ取った神がいた。
「邪魔な記憶物質を我が手中とし、今まで人間どもに見られなかった私が実体を手に入れた。
見よ、愚かな人間ども、これが神だ!
…だが、最後に消さねばならぬものが来たようだ」
神の眼下にはレイ達の姿があった。
「皆さん、行きますよ!」
「おお!」




