表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法の記憶  作者:
20/26

テトラディザスター

「衛星を退けられても、近づけば同じだ!」

ライはトールとの距離を詰めた。

だが、衛星はライに反応しない。

「!?」

「僕の衛星は一つだけ機能があってね、今の今まで使えないと思っていたけど、まさかこんなところで使えるなんてね。」

「それは、一体…」

「一度攻撃した相手をマークし、攻撃対象から外す。」

「!」

「ここまで君にマッチした機能があるなんて、運命を疑っちゃうよね?」

「風究極魔法、トルネードサーカス!」

ファーレンが唱えた魔法は衛星が迎撃した。

「話の途中で攻撃するのはあまり感心しないなぁ。でも、迎撃したら消える魔法はこの通り。」

「ちっ!」

ファーレンが舌打ちをした。

誰も、トールの笑みを崩すことは叶わない。

だがトールもまた、ライに対して下手に魔法を使えないのは事実

「って、君たちは思うんだろうね」

「!」

「僕は意外と器用なのさ。

炎上級魔法、トリプルファイア」

ライに向けて3つの火の玉が飛んだ。

「なっ!?」

ライの反応が遅れ、被弾してしまった。

「がっ!」

(こ、こいつ!)

「実は僕、賢者だったんだよね。そこから頑張って、雷究極魔法を習得したけど…まだ、感覚残ってたみたいだ」

(まずい、ライへの攻撃手段が残っていないと思っていたのに…これじゃライが近づけない。だからって俺たちは近づけない。どうにしなければ…!)

「炎究極魔法、フレイムレイン!」

焦ったフレアが攻撃を仕掛けるも、衛星が全て撃ち落とした。

「フフフ、焦ってるねぇ。」

その隙にトールはフレアに近づいて、殴打した。

「ガハッ」

「フレアっ!」

トールはシャナの方へも攻撃しようと近づいた。

「仲間想いだね。でも、自分の身も心配しなよ」

「っ!」

「風究極魔法、トルネードサーカス!」

ファーレンがそれを妨害するように、魔法を放つ。

「だから無駄だって!」

しかし、それも衛星が阻む。

合間を狙って、ライがトールに近づく。

「雷究極魔法…」

「残念、見えてるよ」

トールはライが姿を現した瞬間に蹴り飛ばした。

「グッ!」

「さて、お嬢ちゃんは…」

シャナはトールから離れ、フレアの近くにいた。

「うん、賢明だね。でも、どうするんだい?このままだったら僕が一方的に攻撃しておしまいだよ?」

「…」

「きっと、ライ君の能力は纏った電気を体当たりでぶつけるんでしょ?そして、近づけるのはライ君だけ、つまり頼みの綱はライ君ってわけだ。でも、纏えないんじゃ勝ち目はないよね。そうだろ、ライ君?」

「…そうだ、俺のスキルはあんたの言う通りの性能だ。でも…」

「ん?」

「誰もあんたの電気じゃないと纏えないなんて言ってない。

雷究極魔法ライトニングシャワー!」

ライは自身に雷究極魔法を放ち、瞬時にスキルを発動することで自身に雷の纏いを施した。

「何っ!?」

(考えてはいた、だが、発動に多少のラグはあるとはいえ非常に早い雷属性魔法、しかも究極魔法を発動し、すぐさまスキルを発動するなんて)

「中々、頭ぶっ飛んでんじゃないの!」

ライはトールに向けてスキルで一気に突進した。

「っ!雷上級魔法、トリプルサンダー!」

(しまった!反射で…)

しかし、吸収すると思われた雷はライの体にそのまま走った。

「っ!」

ライはトールとの距離を置いた。

「…なるほど、纏える電気には限りがあるのか。そして、それを超えたら電気を吸収できないのか。ならば、衛星のマークを解除。」

「…」

「これで、君は僕に近づけない」

(さあ、どう来る?)

それでも、ライはトールに向けて真っ直ぐに距離を詰めるだけだった。

「はぁ、最後は結局ヤケクソか、残念だよ」

「今だ、シャナ!」

「ええ!」

その時、シャナのスキルがトールの周りの衛星の機能を停止させ、トールの動きを鈍くさせた。

「何!?」

(こいつらずっとこれを狙って…だが、まだ衛星は一つ残っている。今の場所を離れさえできれば迎撃できる。そうすれば…)

「ファーレン!」

「分かってる!」

その残った一つはファーレンのスキルが打ち砕いた。

「なっ!?」

「終わりだ、トール!!」

トールの体を閃光が貫いた。

「っ!!」

攻撃を受けたトールは膝をつき、動けなくなった。

「や、やるじゃないか」

「あんたもな」

「…負けたよ、僕が負けるなんて、魔王様以外じゃ、なかったのにな。」

「あんたは強かったよ、あのアウラよりも」

「当たり前さ、誰が、彼女のストッパーをしていたと思ってる」

「それだけじゃない」

フレアが駆け寄ってきて、トールに話しかけた。

「ツクヨミよりも、親父よりもあんたは強かった。

ふざけてるけどあんたは幹部最強なんだな」

「…嬉しいこと、言ってくれるね。…もう、終わりみたいだ。あんたら、俺を倒したんだ。簡単に死ぬんじゃないぞ。…あばよ……」

トールは満ち足りた表情で最期を迎えた。


「…トールも死んだか。あいつら思った以上にやるな。だが、結局俺に殺されるのにな」

「さ、させない…」

コスモスがカオスの前に立ちはだかる。

「なんだよ、俺に勝とうとしてるのか?人間の姿のまま?笑わせるなよ!」

「ええ、もう人間の姿にはこだわらない!

召喚!」

聖なる光がコスモスを包む。

光の中からは神々しい姿のコスモスが現れた。

「そうだ、それでいい。神々の遊戯の始まりだ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ