表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/9

#9『悪戯の街中大作戦』

暫くは連続投稿続きます。

 朝が来るたびに、私は自分の人生がますます予測不能になっていることを実感する。

 聖奈姉ちゃんとの悪戯合戦が始まってから、毎日のように新しいサプライズが待っている。

 でも、今日は私が仕掛ける番だ。

 昨夜、岬と一緒に計画を練った。

 街中の看板をジャックして、聖奈姉の恥ずかしい写真を大々的に公開するのだ。

 聖奈姉が私にしたことを、そっくりそのままお返しする。


「ふふ、姉ちゃん、覚悟しててね」


 私はニヤリと笑いながら、学校に向かった。

 放課後、私は岬と一緒に街中に出た。

 計画を実行に移すためだ。


「那奈、看板の手配はバッチリだよ。明日にはお姉ちゃんの写真が街中に溢れるよ!」


 岬がウインクしながら言う。

 私は拳を握りしめた。


「よし、姉ちゃんを驚かせてやる!」


 でも、その瞬間、異変に気づいた。

 街中の看板が、すでに何かを表示している。


「え……?」


 近づいてみると、看板には私の写真が。しかも、幼少期の、鼻水を垂らして泣いてる写真だ。


「うわああああ!!!」


 私の叫びが街中に響き渡った。

 看板には、でかでかとこう書かれている。


『那奈ちゃんの成長記録 ~姉より愛を込めて~』


 さらに、写真の下にはメッセージ。


『みんな、那奈の可愛さを忘れないでね!』


「……姉ちゃん!!!」


 私は頭を抱えた。街の人々が集まり始めて、笑いながら写真を指さしてる。


「那奈ちゃん、かわいいね!」


「お姉ちゃん、すごい愛情だね!」


 私は顔を真っ赤にして、その場から逃げ出した。

 家に帰ると、聖奈姉がリビングでテレビを見ながら笑っていた。


「ねえ、那奈。今日のサプライズ、どうだった?」


「……最悪だよ! なんで私の写真なの!?」


「ふふ、那奈が私に仕返ししようとしてたの、姉ちゃん知ってたから。先手を打ったの」


「……え!? どうやって!?」


「岬ちゃんが協力してくれたんだよ。那奈の計画、全部教えてくれたの」


「岬!?」


 私は絶句した。岬が裏切ったなんて。


「でも、那奈の写真、街中で大好評だったよ。みんな、那奈のこと大好きだって」


「……恥ずかしいだけだよ」


 私はソファに倒れ込んだ。

 聖奈姉が私の頭を撫でてくる。


「でも、那奈が私に仕返ししようとしてくれたの、嬉しいよ。お姉ちゃん、愛されてるなって」


「……姉ちゃん」


 私は少しだけホッとした。

 聖奈姉の愛情、確かに感じる。

 でも、このまま負けるわけにはいかない。


「次はもっとすごいの仕掛けるから。覚悟しててね」


「ふふ、楽しみに待ってるよ」


 聖奈姉がニヤリと笑った。

 その夜、私は新たな計画を練った。

 テクノロジーを駆使して、聖奈姉を驚かせるのだ。


「ドローンを使って、姉ちゃんの部屋に大量の風船を投下する。これなら、姉ちゃんも予測できないはず」


 私はニヤリと笑いながら、計画を練り始めた。

 悪戯合戦は、まだまだ続く。

ブクマ、★★★★★評価等して頂けると凄く感謝感激です。


連載のモチベーションにも繋がります!


何卒どうか今後ともよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
那奈ちゃん応援という名前のいたずらが、エスカレートしていくお姉ちゃんの愛が、重いですねー♪しかし、逆襲をエスカレートさせるのも大変そうです。そして、逆襲の逆襲は、もっと大変そう。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ