命のゆえん
大きなおとがして
暖かくなって
星がまぶしくて
気がつけばあなたがいた
ふしぎだね
誰も彼も
おんなじ命という質量でうまれて
誰も彼も
ひとりの人間という重みで死んでゆく
この惑星には
踏まれた花々がたくさんあって
この惑星には
わすれられた歌がたくさんあって
だからこそ
ゆく年さえも
名残り惜しくてたまらないんだって、
すてき
この惑星には
ふかい離別がかならずあって
かなしみは
夕立にぬれた彼岸花のようで
赤々と
どうしても消しされなくて
でも
死ぬことは生まれることなんだよ
わたしたちは
せまい迷宮で別れては出会っている
きょうも星がまぶしい