夢のつづき
久しぶりに夢を見ました。
幼き友が歌を歌ってました。
未来を語り合い、唄って笑って
とても楽しい時間でした。
でも、歌が終わりに近づくたびに
その声も姿も僕から遠ざかって
歌声が音質の悪いスピーカーみたいに
なったとき目が覚めました。
歳を重ね、環境も目まぐるしく
廻っていくなかで
僕は、人の怖さを知って一人になって
疎遠になった彼は現実を知って
夢を諦めました。
でも、音や声は
ずっと、僕の中に合った。
忘れていたけど
確かに、ここにありました。
でも、それは彼の見ていた
夢のたった一部に過ぎなくて
きっとその夢の果ては
彼の中にしかないのでしょう。
もう、見れない夢の果て
もう一度、眠れば聴こえるでしょうか。
連絡先もわからない
今どこで何をしているかもわからない
彼の夢の中にも
まだ、歌っている彼の姿があるといいな。
読んでくださってありがとうございます。
どんなに眠ろうと夢のつづきは
夢を見ていた人の中にしかない。
なりたいもの、やりたいこと
きっと誰もが夢を見ていた。