夜の思考回路
卵の殻の欠片
その先端
星
そんな人間であれ
水面に跳ねる音
蛙の鳴き声
虫の羽音
自責
鼓動
呼吸
身勝手な頭痛
衣擦れ
咳
嗚咽
瞬き
独り言
脚を組んでうつむく影
他責
自己嫌悪のなり損ない
不協
重い足取り
不自由な語彙
呼吸
タイトル
虫を弾く
つま先の影
足音
蛇口をひねる
意識
エンジン音
その場を後に
向かう先はない
意味もない
止まる親指
暗闇に明かり
眼の前は虚空
木の柵
夜
ペットボトルが2つ
ラベルは1つ
空と未開封
無味
金属音
靴音
駆動音
私を見るな
雑草と
街路樹と
街路灯と
アスファルト
視力
鮮明ではない
擦りガラス
光だけ
その影だけ
実体
命は私だけ
折り紙を折れ
鶴を2羽
羽音
夜
死んだ烏
独り言ではなく
水
不快
見つけて
砂
砂利と階段
上下
白線
赤と黄色
照らす
黒
8つ
等間隔
鳥居
歩道橋
緑の看板
若葉を模す
窓ガラス
顔はあるか
秒針以外
灰色の箱
死ぬことはないのだ
低い手すり
高い段差
Y字路
眠っているのか
信号は青以外
知っていたいのだ
話し声
後ろ
前
矢印は左
支柱
植木鉢
月明かり
停止線
カラーコーン
消火栓
身体は消えている
頭だけ
脚だけ
子どもだけ
身体は消えている
頭だけ
3本の柱
前へ
病的か
異常か
住宅街
売地
青い三角
引き戸
笑い声
私の音は
7割
坂
5割
口角を上げる
横断者
歩行者
私は
白い壁
空色の車
鉄骨の階段
橋
まだ鳴いている
不自由に
意味はあるか
私を呼ぶか
私以外を呼ぶか
4文字
意味はない
価値はあるか
罪であるか
どこに行けばいいのか
天秤の中央
振れた
左右の皿には
どちらも私とそれ以来
根拠はないのだ
自由もないのだ
自身もないのだ
あるのは秒針
進み続けるか
振れ続けるか
何が残るのか
私は明日も
声を知らないのだ




