表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

今日という舞台を

作者: 逢乃 雫
掲載日:2022/09/03

ふり返る頬に


風は優しく流れ


少しだけ長くなった影が


目の前を横切る



まるで舞台の


幕間のように


次の場面を待つ色染月




回る、回る、舞台は回る



夏は「またね」と


言わないけれど



今年もありがとう


夏だからできたこと


夏でなければ


できなかったこと


たくさんの想い出



また来年逢えるのを


楽しみにして




回る、回る、舞台は回る



秋は「来たよ」と


言わないけれど



知らぬ間にいつしか


私たちを包み込む


移り変わるひとときの


幕間も楽しみながら


澄んでいく空気



ふり返ればそこに


もう、来ているのかな




回る、回る、舞台は回る



目には見えないけれど


少しずつ


次の、場面へと




幸せは「ここにいるよ」と


言わないけれど



舞台をみつめる


観客のように


いつでも私たちを


じっと見守っている



神様が決めた配役


「自分」という役は


自分しかいない


自分にしかできない


だから必死に演じながら



過ぎていく毎日は


リハーサルのない


ただ一度きりの上演


千秋楽のその日まで



誰もが主役で


誰もが共演者



そして


誰もがこの舞台に


立つために生まれて





少し和らいだ朝陽が


やさしく頬を照らす



今日という


舞台の緞帳が


ゆっくりと上がっていく



次の季節(シーン)は、


どんな舞台になるかな



銀橋の向こうで


幸せが手を振っている


今日も


そう、信じて















お読みいただき、ありがとうございます。「銀橋」は、舞台前面にあるオーケストラと観客との間の道のようなステージをいいます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 舞台の外で見守る「幸せ」は 私達が頑張って「自分」を演じられたとき スタンディングオベーションで 迎えてくれて 良い演技のお礼に「幸せ」をくれるのかな なんて思いました。 そして演者は演者…
[良い点] 本当に、いつも素晴らしい作品をありがとうございますm(_ _)m 本当にそうですよね。 誰もがみんな舞台に立って、自分の役は1人だけ、自分だけしか演じられないですよね。 [一言] 自分の…
[良い点] 秋の日が短くなるとともに影が長くなっていく ゆっくりと流れるように時間の中で 見守っているような優しい眼差しをかんじました。 そんな何かに癒やされまたそれぞれ皆自分の今日という舞台に立てて…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ