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意味深な夢

 

 薄れゆく意識の中で誰かが泣いている。

 顔ははっきりと見えないが男性であると思われた。


 違和感のある胸を押さえると手にはべったりと赤い液体が付着し、次第に重くなる瞼が自分は死ぬのだと教えてくれた。


 何度も何度も自分の名前を呼び、頬を撫でるその男性の顔が見えないことが悔やまれる。


 願わくば、生まれ変わることが出来たのなら、また貴方の側にいたい。

 想いが通じずとも、貴方の側で貴方の幸せを願う私でありたい。


 そう強く願った。


 自分の手を強く握り締め、絡んだ指に力を込める。

 自分に重なるように倒れ込む男性の鼓動も、自分と同じように小さくなっていく。


 どうか、次の世でも貴方に愛されますように。



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