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世界中の不幸せを一身に背負ったような顔をするな

作者: 秋葉竹


だれも生きていく限り

苦しみに付きまとわれて生きていくものだから

あなたひとり顔を歪めて

世界中の不幸せを

一身に背負ったような顔をするな




どうなんだろう?

失恋の苦しみで自ら命を立つものはいないと聞くが、

その状況に比べれば

片思いのやるせなさで苦しんでいる状態なら、

まだ、

幸せだと言えるのではないだろうか?

それはそう思ってもいいかもしれない


という事は、こうも言える。


死を目前にした限界状況に比べれば、

あまた世界に繰り広げられる

生きることを脅かす飢えや痛みや絶望

それらにさらされている人々がいて、

彼らの極限的かつ絶対的な死への諦念に比べれば、

あなたが今まさに今味わっている

好きな人に好きになってもらえないという

苦しみや胸の痛みなど

自己憐憫の心で、自己陶酔にふける

甘い痛みでしかないのかもしれない


比べれば、ね


でも、それは私にとってあまり大きな意味を持たない

私の、

今の、この胸の痛みが、軽減されるわけでは無いから

それなら、

それより、いっそう誰でも良い

あぁ、誰か私を、

誰か私を、愛してはくれないだろうか?


そんな、愛に飢えたわがままなあなたに贈る言葉


だれも生きていく限り

苦しみに付きまとわれて生きていくものだから

あなたひとり顔を歪めて

世界中の不幸せを

一身に背負ったような顔をするな






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