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自閉症スペクトラム  作者: カモメ
4/6

観察

レイカは既に食べ終わった。

お腹が減っている風にも見えなかったのに…


あの…ガッツキ様には、何かある。


案の定…レイカはみんなの食べる様を一瞥し…


僕の皿へと目を止めた。


僕は反対側のテーブルについていたのだが…


レイカはテーブルを離れて僕の横に来て…


『どけ!!』と、良い放ち…僕を椅子から追いやり…

まだ…殆ど手をつけてない僕の皿へと箸を伸ばし始めた。


『お姉ちゃん?

いつもレイカはこうなの?』

『うん…麺類の時はいつもそう…

麺類じゃなければ…

食べさせるのに、いつも苦労する。』


これじゃ猿と変わらない。

『お母さんは止めなかったの?』


『止めると拗ねて、何の反応もしなくなる。』


『それをお前竜はグレるって言うのか?』


『うん…それと…直ぐに鍵を閉めて閉じ籠る。』


『どこに?』


『みんなと家を出るときなんかに、家中の鍵を掛けるの…

一番閉じ籠るのは、トイレかな?』


ふぅ~ん。

この…行為は、自閉症だけのものでは無さそうだ。


好き嫌いが激しいのは、自閉症の特徴の一つだが…

ここまで行くと…ゼロ歳時からの食生活にも影響されてるかも知れない。


やがて…メニューも尽きて来るだろう。


僕はレイカに栄養が片寄らない食事を取らせていけるのか?

少し不安にはなったが…


閉じ籠りには、何の心配もしてない。


レイカは養護施設で平日5時迄すごす。

養護施設に通っているなら…

信頼関係さえ築ければ扉を開かせる自信はある。



しかし…

当面の障害は、食事の好き嫌いと、僕とのコミュニケーションだ。



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