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act3 森林にて

いざ、足を踏み入れると 周囲は驚くほどの静寂が広がっていた。

出口に向かい進み続けるが、魔獣の気配一つと無い

流石に不自然に思い、アリアに問いかけた。

「いつも、こんなに静かなのか?」

「いや、いつもはもう少し騒がしいよ」

「なら、何かイレギュラーが起こってるってことか」

「その可能性が高いね」

「なら、互いに用心しておこう」

そんな会話をしながら歩き続け、広場のような空間にたどり着いた。

そこには、草木が1本も生えていなかったため、よりいっそうの不安感を憶えた。

俺は不安感を拭う為にアリアに問いかけた。

「なぁ、草木が1本もないのは不自然すぎないか?」

すると、同じことを思ったのか アリアも不信感を口にした。

「今までは、こんなことは無かったから、考えたくはないけど、何か起こる気がするよ」

「そうか、分かった。なら、早いとこ切り抜けよう」

そう 口にした途端、おぞましい殺意のような気配があたりを支配した。

『!?』

俺達が驚いていると、上空から巨大な「ナニカ」が目の前に降り立った。

それは、シュルエットからドラゴンと想定できたが、実際は 黒い鱗に赤眼 獲物を引き裂くのに適した鋭い爪 なぎ払われたらひとたまりもないほどの太く長い尾といった ドラゴンに似てはいるが気配からして全くの別物であった。

俺は冷や汗を垂らしながら、

「なぁアリア」

と切り出した。

「なに、セツナ」

「ここにはあんな化物がいるのか?」

すると、アリアは恐怖心をあらわにしながらも首を横に降った。

それをみて、俺は、このイレギュラーに対し、対峙しなければ先に進めないが、どの行動も死に繋がるという恐怖心と絶望と強敵に遭遇することが出来た高揚感を抱いていた。

アリアを置いて逃げるという選択肢は無いため、俺は眼前の化物と相対することを選び自身のデバイスである剣を取った。

それを敵対する意思表示とみなしたのか、化物から窒息するほどの敵意が向けられた。

そして、戦いの火蓋が落とされた。


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