Act1 出会い
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セツナは養父とともに山奥で静かに充実した日々を過ごしていた
毎日が尊敬する人と共に過ごせるというだけでセツナは幸せだった。
しかし、セツナが16になったときに充実した日々は終わった
養父であるヴァルブレイドが書置きを一枚残してしっそうしたのだ
その書置きの内容は、「王立魔術学院に行き、マクスウェルという男に会え」という実に一方的な内容だった。
書置きを読み終え、憤りを養父に対し覚えながらもセツナは先ずはマクスウェルに会おうと決めた。
翌日、学院に向かうため山を後にしたが 山は街はずれにあるため街にたどり着くのに5時間かかった。
常日頃から養父にしごかれていたため体力的には問題ないと思っていたが、甘かった。
あさイチで山を下りたために何も食べておらず、飲まず食わずで5時間も歩いたため、消耗が激しく、街たどり着いた時には立っているのがやっとだった。
そして、街につき安心したところでセツナの記憶は途絶えた。
目を覚ますとベッドで横になっているのに気がついた
暫く呆然としてると、階段を上って同年代くらいの少女が部屋に入ってきた
そして、少女は俺の顔を見るなりほっとっ息をはいた
その様子を見て俺は申し訳のないきもちになったが、少女に尋ねた
「助けてくれたのは感謝するが、君は誰だ?」
我ながらに失礼な物言いだと思った。
「・・・」
少女は啞然としていた。心なしか怒ってるようにも思える。
すぐに謝ろうとしたが、少女がしゃべろうとしたため 謝れなかった
「信じられない!」
部屋中に響くほどの大声をあげた後に、
「・・・アリア」
まるでさっきとは打って変るような自信のない声で少女は言った。
俺は、
「さっきはすまなかった。アリアには悪いが急いで向かわなければいけないところがあるんだ」
「そんなに急いで いったいどこに行こうとしてるの?」
「俺は王立魔術学院に向かわなければいけないんだ」
そう答えるとアリアはしばらく黙り込み そして、手を差し伸べこういった。
「なら 案内してあげるよ 一緒に行こう!」
「いいのか?迷惑をかけることになるぞ」
「かまわないよ。だって私は学院の生徒だから!」
そう言われ 俺はアリアの手を取り、
「分かった。よろしく! アリア」
そう笑顔で答えた
これが俺とアリアの出会いの経緯である