233.おさんどんと世界の歌姫
遅くなりました、スミマセン<(_ _)>
居酒屋の件の翌日、朝の日課を終えて朝ゴハンの用意をしてるとこに、姉が突貫してきた。
「キっ、ラっ、くぅ〜〜〜〜〜〜〜んっ!ぼっふん」
「ごふっっ!?」
ドアがドバーン、そしてダダダからのドフォーンに背中からの衝撃を受けて、僕はしばし悶絶する。あぐふぁ。
「はほぇわぁああ〜〜〜〜〜〜〜………キラくんのにほいぃ〜〜………」
背後からのサバ折りにしばし耐える中、姉からのくんかくんかと匂いを嗅ぐ音が聞こえてくる。
さすがに僕でもこの行動が異常である事に気付き始めたものの、今迄の習慣ゆえかそれを押し留める事は叶わなかった。(今更ちょっとムリかなぁ………ってとこである)
「くんかくんか………はぁふぅうん」
姉が何とも艶っぽい声を上げて顔面を押し付けている。
「……………」
どうせよと?
「はふぅん………。あっ、そだっ!!」
しばらくして満足したのか、顔面を外すと姉は声を上げてダダダとキッチンから去って行った。
「はぁ………なんだったんだか」
姉が行った方を見ながら僕は独り言ちる。
『データリンクしたのです、マスター』
「ん?」
いきなりアパート担当が端末から声を掛けて来た。ん?データリンクってなんぞや?
僕が思わず首を傾げると、ララが簡単に説明を始めてくる。
『レリィさまからサキさまが何をやっていたのか教えていただいたのです。それがあの商店街についての事に関連してたのです』
「おやまぁ」
姉に連絡したとララが言ってたけど、よもやそんな繋がりがあろうとはまさにおやまぁだ。
そんな事を考えてると、姉が戻って来て再びハグって来る。(今回はソフトタッチだ)
「………なかった」
「?}
そう言いながら顔面をぐりぐりと擦り付ける。
何が無かったのやら、………聞こうと思ったけどどうせはぐらかすに違いないのでま、いっかとやめておく。
「サキちゃん、ゴハン食べる?」
「………たべゆ」
もちろん、これを狙って朝から突貫して来たであろう事は理解しているのだけど、僕はお約束というか様式美として姉に聞くと、顔をぐりぐりさせながら頷いてそんな返事を返して来る。
「それじゃ、茶の間で待っててくれるかな」
「すふぅ〜………あい」
以前もこんな事があった様な気がするけど、今回は相当重症なようだ。………どんだけ酷かったんだ?行ったとこ………。
しばらくグダグダしながら僕の背中にいたものの、うぐぐと言いながら離れて行った。
ほぅと少しばかり声を漏らしながら、僕は料理へと意識を向ける。
今朝のメニューは鮭ハラミと卵焼きっていう、いたってシンプルなものだ。
これで納豆とかノリとか他に昨日の残り物なんかを副菜に充てるのが通常だ。
今日は味噌汁は作ってないので、インスタントで済ませる事にする。
最近は下手に自分で作るより市販品の方が優れてるなんてのは、よくある話だったりする。
まー自分で作った方が安上がりってのは変わんないと思うけど。(もちろん大量に作るって話だとあっちに軍配が上がるだろうけど)
ツヤツヤゴハンに味ノリとを、ささっと用意して居間へと持って行く。
姉はすでにいつもの定位置に座っていて、心なしか肩を落としてしょんぼりしている。ん?何かあったのかな?
「お待たせ。何かあった?サキちゃん」
出来上がった料理を卓袱台に置きながら、覗き込むように姉へと訊ねる。
「のふっ!?」
僕の顔を見るといきなり表情を慌てさせて変な動きをしてから、しゅぱんといつもの状態に戻って答えを返して来る。
「う、うん!大丈夫大丈夫だよっ!?」
その様子に少ばかり気になりつつもまぁ本人の弁を尊重して、それ以上は突っ込まない事にする。
誰にでもそれ以上は―――って事は必ずあるものだからだ。
秘めたるは花の如しってやつ?いや、どっちかと言えば武士の情けの方かな。
こうして朝のニュースや情報番組を見ながら(なんか歌姫とかが来日してるらしい)朝食を摂ってると、姉が朝1番の爆弾発言をかまして来やがった。
「あぐあぐ、そんでっ!キラくんが、あぐあぐ、あるん、あぐあぐんだ」
ん?依頼?って事はロボ関係って事かな?
「依頼って工房関係って事?」
僕が確認を兼ねて聞いてみると、姉はほぐしたはふぅん口にしてから答えて来る。
「うん、そうっ!レリィの現実の身体を作って欲しいんだ!!」
ん?んん?
「データ送っとくから、よろしくねっ!」
にかって感じで僕を見ながら笑って言って来る姉に対して断る事は無理だった。いやいや無理じゃね?それって。
姉の話を聞いた瞬間それがめちゃくちゃ困難なタスクだと、僕の何かが直感していた。(霊感ヤマ勘第六感?)
僕が返事する前に姉は食事を終えると、再度僕をぎゅむっとハグしてからアパートから去って行った。まぁいつもの事であるけども。
なんとも嵐の様な時間ではあった。やれやれ。
そしてすぐに送られてきたレリィさんのデータを見て、しばし途方に暮れる。
小っちゃい。そう、ちっちゃすぎるのだ。
本来であれば全長20cmのロボというのは、標準サイズと言える。けど、この場合の目的が全く異なるのだ。
方向性の違いというのではなく、もう全然畑違いのものとなるのだ。
とは言え、今更依頼されたものをおいそれと出来ませんなどと言うのもさすがに憚れる。
少ないながらもわずかにあるプライドも、それを認めたくはないのだ。
しばし基本設計から考える事をふまえて、とりあえず姉へとメールをしておく。
すなわち「しばらく時間を下さいませ」と………。
敗北宣言にも等しいものとは言え,出来ません等と言うにはまだ諦める理由が無かったという事ではある。
それだけ“小さい”と言うのは、中々に難儀なものなのだった。(僕にとってはだ)
もちろん単純な行動だけを求めるのなら、その外でもない。
だけど姉の依頼であるのなら、そういう類のモノじゃないのだ。と思う。(多分)
だからこそやる価値がある―――っていうかやってみたい。
まぁしばらくは下調べとか研究ばっかなんだけど………。はぁ。
まずは資料集めしないとなぁ。
僕はニマニマとしながら、今回の予定を色々と頭の中で組み上げてく。
内部の機構から皮膚の素材とか、色々と調べる事はてんこ盛りだ。
ふっふっふ〜と意識せずに笑みを浮かべる僕の思惑をぶった切る様に、ララが声を掛けて来た。
『マスター、今日からフドー先生からの仕事あるのです。これ以上はオーバーワークなのですぅ………』
「………うぅあ………」
そういやセンセーからそんな事を言われてた気が………。
例のアレの完成が見えて来たとの事で、その作業が大詰めを迎えて来たのでしばらく食事係を頼むって連絡があったのを思い出した。そっかぁ、今日かあれって。
以前はなんかのシンポジウムやら目新しい発表があると我先にへと突貫していたんだけど、最近はウサロボに滾々と説教をされてそれも全く無くなっていたようだった。
そうなると、作業の方へと注力する事になって自ずと効率が上がって行ったりしたのだ。
そこで一番効率が上がったのが、VR工房なのだとか。
基本金属を加工して制作していくので、旋盤や機械加工機が必要になる。
だけどそれ等はガッコ―共有の為、そうそう利用もままならない。(以前と比べてもだ)
だから試しに制作したとしても、必ずしも想定通りに機能するかは作ってみなければ分からないのだ。(不具合があったとしても、物が出来ないと分からないものなだ)
なので実際に制作する前に、VRで制作したものをやはりVRであらかじめ作った(仮の)本体に据え付けてみて具合を見てみる訳だ。(この時点でかなりの製作コストが抑えられるらしい)
まぁそんなこんなで追い込みが始まるとかでの、お願いの連絡だった。
いやぁ〜………すっかり忘れてやわ。ララに言われてなきゃすっぽかすところだった。やっべぇやっぺぇ。
端末を取り出して、ゼミ用のSNSへと入ると、僕宛の料理の要望がズラズラと記されていた。
「………無理言うやな、おまい等」
ラーメン、ギョーザから始まって、カレーにオムライス、ナポリタンにマルゲリータ、しまいには満漢全席と来たもんだ。
いっくらなんでも満漢全席とか、何を言ってるんか正気を疑う。(そういうのはお店で食べて下さいな!センセー)
ってな訳で急遽献立を頭の中で作り上げていく。
と言っても時間もない事だし簡単にできるものをピックアップしていき、昼はラーメンとギョーザ、夜はカレーにと決めてしまう。(意見と決定は違うものなのだ)
でないと収拾がつかない。
注文はすぐ様ガッコ―近くにあるスーパーにまとめてお願いする事にして、配送してもらう事にする。(20人前とか運ぶのムリだし)
なんちゃって助手になってから、あっちのスーパーと提携?してある程度の食材等を注文できるようにして貰ったのだ。(ってかいつも大量に買い込む僕を見て、向こうが提案してきてくれたのだ。ありがたやぁ〜。いやまじ)
いつもよりも食材が多いと思うけど。………まぁいっか)
こうして諸々の準備をしてから、僕はアパートを出てガッコ―を向かうのだった。
う〜ん………。正直メニューは逆にすれば良かったかもだった。
ガッコ―に到着すると、すでに注文の品々が届いていたので、さっそく下拵えを始める。
作業室の一角に設えた調理場は以前にもまして充実していて、どこの食堂かと言わんばかりの設備になっていた。
しかもその脇には、3段ある2m幅のラックの棚には様々な食器が所狭しと並べられている。
正直食堂があるんだから、そっちで食べればいいのにと思わないでもない。
どの道頼まれたらいやとは言えないし、この人数だと作った方が費用も抑えられるから妥当と言えなくもないかな。
まずは野菜関係の処理を済ませる為、キャベツ、白菜、ニラをひたすら微塵切り。
それをボウルに入れて塩を振ってから軽めにかき混ぜてしばし放置する。
この後にジャガイモ、ニンジンをひと口大より大きめに、タマネギを櫛切りにして寸胴鍋に入れていく。
そこまでの作業が終わった頃に、ぞろぞろとゼミ生達がやって来た。
「おはよ〜ございます、ササザキ先輩」「あざぁ〜っす!先輩」「やた、お昼はササザキ飯だぁ〜」「はひゅ〜、やった〜!」
朝の挨拶もそこそこに、ゼミ生達が何でか喜び合って小踊りを始める。(なんか変な文言が聞こえた気が………ま、いっか)
「おう!早くから悪ぃな、ササザキ。そんで、昼は何作るんだ?」
作業の手を緩めずに、僕はセンセーからの問いに答えを返す。
「えーと………、要望の多かったラーメンとギョーザですね。あと夜はぁ―――」
僕がさらに答えようと続けようとすると、センセーとゼミ生達がくはっと目を見開き大きな声を上げる。
「ラーメン!ラーメンっ!」「ギョーザ!ギョーザっ!」「チャーハンはっ?チャーハンはないですかぁっ!」「「「うぉおおおおっっ!!」」」
………僕からしてみれば奴等の喜びようは正直ドン引きだよ。
僕の料理なんて、家庭料理の範疇から全くもって出ていないもんだと思うんだけど………。あと、チャーハンまでは手が回りませんのであしからず。(って事で)
「おしっ!さっそく作業を始めるぞ!」
「「「「「はい!りょ〜かいですっ!!」」」」」
パンパンとセンセーが手を叩き檄を飛ばすと、ゼミ生全員が一斉に敬礼をして作業へと向かって行った。
ってか料理の数と人数がめっちゃ合わないんだけど、大丈夫なんだろうか。
今この場にいるゼミ生が12人。センセーと僕を入れても14人。少しばかり余ると思うんだけど、いいんだろうか?
「センセー。人数と料理の数が大分合わないんですけど、大丈夫なんですか?」
「あ?あ〜………、大丈夫大丈夫。他にも何人か来るし、お替りする奴もいんだろうしな」
ああ、センセーとかセンセーとかセンセーとかかな。
「………はぁ。分かりました。」
まぁ依頼主がいいって言うんなら、問題ないって事かな。
皆が作業を開始するのを見ながら、僕は仕込みの続きを進めて行った。(センセーは何故かウサロボに怒られながら戻って行った)
何なんなのやら………。
「やあっ!ご招待に甘んじたよっ!アキラっ!」
水切りしたアンを皮に包んで少し休ませていたギョーザを焼き始め麺を茹で始めた時に、ウサロボを肩に乗せた学長さんがドアをドバァンと開けていきなりやって来た。
………あーなる程。学長さんがいたか。
「オナージクッ、ヤァ〜〜ッテキマシタ!フッド〜〜〜〜!ゴッチソウドッコォウデ〜〜〜スゥカア〜〜〜?」
そして学長さんの後ろからまさにゴージャス美人といった感じの、金髪碧眼の白人女性が入って来た。
その女性を見たゼミ生達がザワリとする。ん?なに?なんだ?
「まじ………?」「ほんとにいたんだ」「おぉお………」「……………」
1人は呆然と立ち尽くし、1人は口をあんぐりと開き惚け、1人は目を見開き口をパクパクと動かし、1人は感動に涙を流していた。
え?誰なん、この人は………?
「「「「マルシア・マ−キューリ!!」」」」
僕が首を傾げるより早く、ゼミ生の皆が声を上げその名を呼びあげる。
?。
「ハァ〜〜〜イ!ワタシ、マルシア・マーキューリデェ〜〜〜スッ!ミナサン、ヨロシクデッス!!」
シュパッと右手を掲げた白人女性―――マルシア・マーキューリさんは、声高らかに名を名乗った。ってか誰?
周囲が沸きたつ中、僕だけが取り残された感じでその様子を伺う。(もちろん作業をしながらだけど)
『マスター。あの方は世界の歌姫として名を馳せる有名な方なのです』
そこへ端末からララがマルシアさんについて説明をしてくれる。
マルシア・マーキューリ―――
“世界の歌姫”“神認めしディーヴァ”“麗しの貴公子”等々、数多くの異名を持つ世界的に有名な歌い手さんなのだとか。
容姿も然ることながらその声はソプラノからアルト迄幅広く、1人デュエット1人アンサンブルなど聴いたもの心を鷲掴みにして離さず、デビューと同時に多くのファンを生んだという。
そしてその歌声はジャンルを問わず(ロック、オペラ、ジャズ、演歌?etc.etc)一度譜面を見るとそれを見事に歌いこなすという。
映画の主題歌なども数多く歌っていて、そう言われて僕も聴いた事がある曲があったりした。
しかもその生い立ち等は謎でありその上滅多に人前に姿を見せる事が無いらしく、一部ではAIが歌っているんじゃないかなんて話もあったりするようだ。(たまに現れるその姿もCGじゃないかと言われてるとか)
この十年余、歌の世界に君臨し続ける。そんな人のようであった。(ララ談)
………へぇ〜知らないなぁ。いや、そういや朝のニュースでそんな事言ってたような気が………。
もう少し世間の情報を把握しとこうかな。
それよりもここからは時間との勝負だ。
ギョーザの焼き上がりと麺の茹で上がりの様子を見つつ、作業台に並べたドンブリ5つにスープを注ぐ。
そこに茹で上がった麺を掬い湯切りをして、ちゃちゃっとドンブリへと入れていく。
そしてその上に市販のチャ―シュー、メンマ、ナルトと刻んだネギを入れて行き、まずはラーメンの完成だ。
ギョーザの方もフタを上げて軽くゴマ油を回し入れて、強火でちょいと焼いて大皿へと移す。こっちも5人前。
「はーい。5人分出来たよ〜」
割り箸をドンブリに添えて出来上がりを知らせる。
「よっしゃ!待っってました!」
「うむ、いただこうか」
「イッタダキマ〜〜〜ス!!」
「「「「あ」」」」
そこへ我先にとセンセーと学長さん、そしてマルシアさんがラーメンを掻っ攫っていった。
今か今かと待ち構えていたゼミ生が、唖然と声を上げそれを見やる。
「すぐに作るから、ギョーザ持ってって貰える」
項垂れるゼミ生達に僕はそう言いながら、麺を鍋へと投入してタイマーを掛ける。
そしてその隣にあるフライパンにギョーザを並べて焼き始める。
この後しめて3回(結局20食全部)繰り返して、お昼の食事係を一時終えたのだった。
料理の大量作製って普段なかなかやらないから、久々にやるとけっこーしんどい。
わいわいガヤガヤともはや戦場と化している食事風景を見ながら、僕はラーメンを啜る。
ラーメンはともかくギョーザは大皿にドンとのせただけなので、争奪戦が勃発しているのだ。(最初に1人5つって言ったのに、聞きゃあしない)
特にあの3人は輪をかけて酷かった。
権力でゼミ生をねじ伏せて、ギョーザを奪っていた。
前もって小皿を持って確保している者もいたけど、ほとんどは1つ2つしか食べてないかもだ。
………やれやれ、しゃーない。材料は一応まだ余分にあるので、ちゃっちゃと作る事にしよう。
僕は急いてラーメンとギョーザ(確保済み)を平らげて、調理場に行きギョーザを包み焼いてをして被害者へと振舞ったのだった。
その中でマルシアさんが嬉々として「オカワリデ〜ス!」とか言って食べようとしたのを「ダメデスゥ〜」と言って押し留める。
他人の分を食ったんだから、少しは遠慮して欲しい。(センセーと学長さんは、ウサロボに説教されていた。何かデフォルトっぽいなアレは)
食事を終えて作業に戻って行った皆を見ながら、食器を片付けて(洗うのはゼミ生全員でやった)僕は夜の仕込みを始める。
寸胴鍋の中で野菜をいためつつ、フライパンでひと口だに切った牛、豚、鶏肉に焼き色を付けていく。
次に豚と鶏の挽肉をバラけるくらいに軽く炒めて、まとめて寸胴鍋へとフェードイン。
後は水を入れて煮込んでいくだけだ。
それから一升炊きの炊飯器へ研いだ米と適量の水を入れスイッチオン。数が数だけにけっこー大変だ。
後は煮立ったらカレールゥを入れてしばらく煮込んで出来上がりってとこだ。
そして僕が仕込みを終えてひと休みしようと思った時、僕の様子を見ていたマルシアさんが僕を指差しこう言い放った。
「アナータ、ワタシノ専属料理人ニナリマス!」
「…………は!?」
いきなりそんな訳分かんない事を言われても、僕料理人じゃないし。
もちろん、なりませんがな。
(-「-)ゝ お読みいただき嬉しゅうございます
誤字報告ありがとうございます!マジ助かります! (T△T)ゞ




