第二話
はてさて、一体全体誰を拾ったのやら。
神也「とりあえず、家に運ぶか」
少年運搬中…
神也「よいしょっと、とりあえず、このまま目を覚ますのを待つか。ま、なにはともあれ、腹が減ったな…。何か食うか」
彼は帰宅した後、少女をベッドの上にのせ、夕食の準備を始める。
視点?…
「うぅ……ハッ!こ、此処は?」
私が目を覚ますと、見慣れない風景がひろがる。
「私はさっきまで門の前にいたはず…」
それなのに、私は今見慣れない場所にいる…。
「あのときに何が?」
私は記憶を探る。
………
「…ふぁああ。なんだか眠くなってきましたね。今日は紅魔館へくる予定のお客様もいませんし、ここは一つ、昼寝をしましょう」
この時期は門周辺の日当たりも良くて、立っていると眠くなるんですよね~。
「今日の咲夜さんは忙しそうだったから、ゆっくり昼寝を楽しみましょうか」
そして私は庭からお気に入りの椅子を持ってきて、門を背もたれに昼寝を開始した……。
「…zzZ…」
………
「…そうでした。それから、気がついたらここにいたんでした……」
さて、一体どうしましょう?
私がそんなことを考えていると、下から人の足音が聞こえる。
「!?」
恐らく私をここに運んでくれた人だとは思うが、目的が分からないので、とりあえず寝たふりをして相手の反応を待つ。
「(この足運びからすると、相手は戦闘に関しては素人)」
なら、先手をとられても十分に対処できる。
紅魔館の門番を任されてる者、この程度のことはできて当たり前です!
神也「~♪さあ、夕飯だ」
中に入ってきたのは一人の少年。
年齢は…大体17くらいだろうか?
手にはお盆を持っている。
神也「まだ目を覚まさないか…」
どうやら私のことを心配しているようだ。
もう少しして、危険が無いと判断できたら起きますかね?
神也「それにしても、どこかで見たことあるような気がする……」
ん?この人、私のことを知っている?
私には全く見覚えが無いんですがね…。
神也「うーん…あ、もしかして、中ごK「美鈴です!!」
美鈴「あ、」
神也「なんだ?今の言葉に反応したってことは、本物の紅美鈴か?」
美鈴「はい?私は私ですけど…」
視点神也…
神也「(おいおい、マジで東方の世界は現実にあったのかよ。まあ、能力が存在する時点で薄々感づいてはいたが…)とりあえず、どこか体で痛みを発するところはあるか?」
美鈴「いえ、いたって健康です」
神也「そっか、ならいい。……飯、食うか?」
美鈴「いいんですか?」
神也「元からそのつもりで作ってきたからな」
美鈴「なら、お願いします」
神也「ならちょっと待ってな。今取ってくる」
美鈴「あ、なら私が…」
神也「あんたじゃどこにあるか分からないだろ」
美鈴「そうですね…」
神也「ああ、後、俺の名前は狂咲神也だ。神也でいい」
そう言って彼は台所に戻っていった。
美鈴「……狂咲神也、やっぱり聞き覚えが無いですね」
感想待ってます。
感想がきたら執筆速度があがります。