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勇者しょうかん  作者:
3/6

勇者の小寒

 ………この世界と元の世界で共通していることが一つある。

 暦だ。

 正確に言うと、一日と一年の周期、というべきか。

 何故それがわかったか、というと、こちらへ来た時に、腕時計を身につけていたからだ。

 卒業祝いにもらったそれは、今も律儀に向こうの時間を刻みつづけている。

 携帯電話は、こちらに来てすぐに電源を切った。たまに電源を入れて、今が向こうで何月何日かを確認する。電波補正のできない時刻の方は、既に好き勝手な時刻を表示しているが。

 今朝、久しぶりに電源を入れて、軽く脱力した。


 『小寒』。


 スケジュールにこんな日、入れた覚えはない。最初から入っていてのか誰かが入れたのか。

 それにしても、今の状況とこんなに掛け離れた文字列もそんなにあるまい。


 灼熱の砂漠のオアシス都市のやどやで、勇者は乾いた笑いを漏らした。


しょう‐かん【小寒】


二十四節気の一つ。太陽の黄経が285度の時で、12月の節。太陽暦の1月5日頃に当たる。


今日が「時の記念日」というので、予定よりちょっと早くリリースしました。

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