表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

コーナーキックじじい

作者: 歌川 詩季
掲載日:2026/06/19

 妖怪もの?

 カウンターをくらったときに

 前線から駆け戻る体力も

 カウンターをくらわせるときに

 前線へと駆け登るスピードも

 こう言っちゃ悪いけれども

 いまのあんたにゃ期待できない


 ピッチを縦横無尽してた

 若いころの運動量は見る影もなくて

 ボールがころがりこんでくるか

 ひとが切りこんでくるまでは

 じぶんのポジションに

 でんっといすわったままながら

 ぼぉっとつっ立っているようで

 状況は把握してるんだと

 そんな元気があるのなら

 足を動かせってつっこまれるほどに

 大きな声でチームメイトに指示は出す


 そんなあんただけど

 誰がもぎとったのかは知らん顔して

 セットプレイではやたらと

 じぶんが蹴りたがるんだ


 ペナルティ・キックや

 直接ゴールを狙える位置からの

 フリーキックは

 さすがに遠慮がちにはなるものの

 コーナーキックとあれば誰にも譲らない

 あいてのタッチでボールが

 ゴールラインを割った瞬間に

 一目散にコーナーアークを占拠しに向かい

 チームメイトがどかそうとしても

 石になったように動かないぞ

 無理にそこらから引き離そうとすれば

 赤ん坊のように泣き出しそうな

 そんな涙目をするもんだから

 毎回 しかたなく

 あんたに任せてやることになるんだよね


 そんなこんなで

 ついたあだ名はコーナーキックじじい

 そのプレイスタイルと

 人間性もさることながら

 どっちのコーナーアークからでも

 利き足の相性もおかまいなしに

 ニアやファーへのパスだけでなく

 あいての壁が何枚も「ぬりっ」と

 立ち塞がるのはお好きにどうぞと

 直接ゴールを決めてもみせる

 ボールに回転をかけるのにも

 プラス/マイナスどっちだって自由自在さ

 ふだんの 動くボールのダイレクトプレイや

 浮き(だま)処理のお粗末とは

 比べものにならない精度で

 コーナーキックの魔術師というより

 コーナーキックの妖怪こそ

 その呼び名にふさわしい


 コーナーキックじじい

 都市伝説じゃない まだあんたには

 このピッチに生き場所がある

 コーナーキックじじい

 ひと試合に数度のプレイだとしても

 勝敗をわけることも少なくないうえに

 その仕事場がセットプレイだからこそ

 邪魔にはいることもできなくて

 妖怪退治もままはらずに

 あんたはもうしばらく

 このピッチに姿を現し続けるのだろう


 コーナーキックじじい

 サッカーものだよね(笑)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
 凄い。  よく続きますよね、このシリーズ。  あとどれだけネタが残っているのやら。(笑)
ウ~ン、テクニカル♪ ゲゲゲのサッカー、夜にハカバで蹴球会www  コレにはツンデレ素直欠けBBAもチアダンスで声援必至♡w
サッカーにはあまり詳しくはないのですが、コーナーキックの独特の緊張感は好きですね。 コーナーキックじじいにもぜひ頑張ってもらいたいです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ