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鬼のお母さん  作者: sisousi.kenta


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2/2

鬼のお母さんの子の名前

50年前からはじまった、鬼と人の戦いは鬼が勝利した。

200億人居た人は5億にまで減って、しかも半分は和音という魔法使いの生き残りの作った別世界に逃げ込んだ。鬼にしめいてはいされた和音の居場所は人間たちの秘密だった。その和音が作った世界が爆発した。爆発する時に和音を含めて人のなかで鬼に対抗できる残り僅かな魔法使いがたくさん死んでしまった。それが最後のきめてとなった。これでもう人に反撃の目もなくなった。


それが6年前の事

その頃から鬼の子に人が生まれ始めた。つよい鬼ほど人の子が生まれやすい。

人食い鬼のお母さんは子供にバレない様に人を探す。


鬼のお母さんは子供が5歳になる頃にはようやく子供に対する食べたいという気持ちは抑えられるようになっていた。


けれど森で育てたせいだろうか、子供は精霊の言葉を話すようになっていた。精霊の言葉を話しすぎると精霊に連れていかれてしまう。


鬼のお母さんが叱り付けると子は泣いてしまう。

なぜか子は精霊の言葉を覚えた事を誉められると思っていたようだ。


人食い鬼のたちに人の子が生まれるじけんはまだまだ続いているらしいのだが、食べずに育てられるものは5人に1人も居ない。

鬼のお母さんだっていつまで食べずにいられるか分からない。食欲がいつ戻ってもおかしくない。


そんなおりだ。

「えぇぇぇぇぇぇ!?あなた人食い鬼!?」


鬼のお母さんの目の前にはサラという魔女がいる。人の中に残った最強の魔法使いだ。彼女はいつも偽名をなのっている。鬼から見ても美しいと思える容姿を持つ彼女は半身にひどい火傷の傷をおっている。和音が自分の作った世界とともに爆発した時に近くにおり大怪我をしたがなんとか生き延びたのだ。


サラは戸惑った。だからその戸惑いを、鬼のお母さんは食べようとしたが歯が立たなかった。


少しなめただけで信じられないほどの甘みがあり、その後苦みがやってくる。サラには一部鬼の血がながれている事がわかる。



人が鬼に歯向かわず生贄を差し出す限り、鬼はそれ以上は人を食べない。人と鬼のせんそうが終わる時に出来た決まりだが森でたまたま出会った時にはそれは関係ない。

そしてサラは鬼のお母さんより強い。



けれどサラは鬼のお母さんを襲わない。

サラは剣を抜き鬼のお母さんを見つめる。サラのうしろからはおいしそうな男性が顔を出す。秀一と呼ばれる魔法使いの1人、和音の魔法の先生で和音と同じようにしめいてはいされている。


サラと秀一は2人は森で細々と暮らしているらしい。

秀一、サラは鬼のお母さんと戦う気はない。今は人と鬼は戦争中ではない。無理に戦いたくなんてない。

鬼のお母さんにしたってそうだ。


サラは剣を持ってはいるが、力は抜いている。鬼のお母さんと同じくらいの強さの秀一はまだきんちょうしている。。秀一と2人だけで出会っていたら戦いになっていた。決着はつかずに負けた方がにげたしただろう。

魔法使いも鬼もちょっとやそっとでは死なない。


鬼のお母さんはふと子に名前をつけていない事を思い出す。鬼には親が名前をつけなくても生まれた時から〇〇を食べる鬼という名がついているのが普通だった。


魔法で作った小屋でみんなで話し合う。


サラは「私は人間の国を追放された。和音の作った世界が爆発したとし女王を守れなかったから。多分新しい女王のディアナが私がこれ以上苦しまないように逃がしてくれた」といった。サラは女王ポーラといっしょに国を作ったが新しい女王が、前の女王の死によりきづついたサラにムリをさせたくなかったのだ。


鬼のお母さんにはわからなかったけれどサラは泣き出しそうになっており、言葉を続けられなかった。

魔法使いは年も取らないしめったな事では死なないはずなの数が減ったのはしたのはこの世界から魔法使いの旅立ったからで。サラはこれまで国の為にこの世界に残っていた。


秀一は「私も弟子の死を悲しんでいる。何より悲しいのは弟子の和音が死ぬその時まで私は和音の事を忘れていた事だ。サラの、というより、彼女の国の魔法の影響だった。私が文句を言いに行くとサラがおり、私は彼女にひどい言葉を投げつけた。サラは弱々しく。私の言葉に打たれ続ける。私より遥かに強いサラは何も言い返さなかった。私の気持ちが落ち着いた後、同じように苦しみを抱く彼女を責め続けた事を謝り、以降我々はともに暮らしている」といった。


鬼のお母さんは自分よりもっと強かった鬼のお父さんが自分に殺された時の事を思い出している。鬼のお父さんは子供を守る為にわざとまけたのだ。鬼のお父さんが本当は子を食べたく無かった事を知り鬼のお母さんは涙を流す。うれしい涙だろうか。それともかなしい涙だろうか。




鬼のお母さんは「6年前の事件は人間の負けを決定づけた。もう人間には鬼に対抗できる魔法使いは残っていない。」

鬼のお母さんは大切な話を切り出す事にする。


サラが鬼のお母さんをまっすぐ見つめている。サラは鬼のお母さんが何か言いたいのだとわかっている。きっと何を言いたいのかもわかっている。秀一だってそうだろう。


「私の子を引き取ってくれないだろうか」鬼のお母さんはサラたちの予想どおりにそう切り出した。5歳まで鬼と過ごした子、鬼のお母さんの瞳から一筋の涙がこぼれる。


鬼のお母さんの声は震えていた。人の世界に送るのではない、まほうつかい達は人の世界から逃げ出した。たしか人のまほうつかいは100歳を超えるとこの世界から離れると言っているが、秀一はまだ100歳にはなっていない。鬼に負けた人類に託すのではなく、かつて鬼と渡りあった、そして、鬼たちに勝利した魔法使いに託す。


鬼のお母さんは涙のこぼれる中もう一度サラを見つめる、名前もつけなかった子が鬼のお母さんの服を強くつかむ。子がとまどっている。鬼のお母さんはとまどいを食べる人食い鬼、鬼のお母さんは口を固く結ぶ。子を食べたいと思わなかったのは私の心が強くなり、子が戸惑わなくなったからだった。


おいしそうな子、おいしそうな秀一、動じていないサラ、わたしのお腹がなる。鬼のお母さんは泣きながら笑った。


それでもサラは小さく首を振った。


「私は人食い鬼の世界にも行ったことがあるし襲われもした。昔探検家だった私は、何度か鬼とも戦った。でも私と鬼は敵じゃない。ただじょいきょうにより戦う事があっただけ。私がその子を連れて行った後、あなたは死ぬつもりでしょう?それは見過ごせない。」といった。


鬼のお母さん自分にそんなつもりなんてない。やっぱり鬼と人は違うのだ。と思ったけれど鬼のお母さんの本心は鬼のお母さん自身にもわからない。



鬼のお母さんはもう一度サラを見つめる。つよい鬼は体大きい以外はほとんど人間と変わらない。天使と同じだ。鬼は大きい、巨人と同じだ。

鬼は魔法が命を持った存在だ。精霊やドラゴンと同じだ。


鬼には獣や魔物の姿をしたものも多い。

鬼には正体など無い。


それでも鬼と人は違う。違うという事は同じという事、同じだからこそ差異が気にかかる。




戸惑いを食べる鬼を見送る秀一とサラ、サラは必死に涙を堪えている。鬼は鬼だからそれには気が付かなかった。サラは鬼が去った後、私の胸に顔を埋めて泣いた。


サラは知っていた、あの鬼はもう長くない。あれだけ私におこられてもサラは涙は見せなかった。そのサラがみずしらずの人食い鬼の為に泣いた。


サラにも来年には子が生まれる、2人すぐにはまほうつかいの世界に向かわない。子が大きくなるのをまつ。それでもまほうつかいは人の世界から逃げ出す。

鬼にだってかてるのに、戦いをみていられない。



所であの人食い鬼が連れていた子は何だったのだろうと秀一は考える。サラは気づいている。本人は人を連れている気になっていたけれど私にはあの鬼が連れていた子が我々人類と同じとは到底思えなかった。




サラに見逃された鬼のお母さんは子供に話しかける。鬼のお母さんはもう全く子を食べたいと思わなくなっていた。鬼のお母さんはまるで自分がこの子と同じ人になったような気がしている。それがうれしい。自然とこの子につけるべき名前が頭に浮かぶ。キラキラした名前。「あなたの名前をつけてなかったわ。あなたは浮かれた鬼を食べる人。」鬼のお母さんの意識はそのまま途切れた。



その後の事は分からない。鬼は人をおいやり新しい人になったけれど、次の人に淘汰されたのだろうか。





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