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甘さに酔う

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

本能に身を任せてケーキを食べた時の私の感想。

何をしていたか、覚えてないんです。

ショートケーキ、チョコレーケーキ、ミルフィーユ、モンブラン。タルトがない事が唯一の懸念点ではあったけれど、それ以外の者は夢にまで見た代物達。それを私は内心ほくそ笑みながら、ゆっくりとフォークを差し入れた。

まずはチョコレートケーキから。生クリームでは無い、生チョコの濃厚な舌触りが舌に絡み着く。生チョコの良さは、この舌触りにあると思う。だから私は生クリームのチョコレートケーキよりも、生チョコのケーキの方が好きだ。重い分、食べた気がして。

扇形の先端を崩し、弧を描いた耳の部分まで口に収めると、何とも言えない充足した気持ちになる。

次にモンブラン。ホイップの上の枝チョコを口に入れて、奥歯で噛み砕く。巻かれたクリームを半分に割って口に入れると、淡い栗の風味が鼻から抜けていった。生チョコのケーキよりも軽く。容易に喉を下っていく。霞でも、雲でも食べている様だった。

ただ最後に残された土台のタルト生地が、ホロホロと噛み砕かれる。好きな感触。ビスケット程硬くはないその優しさが、今も昔も好きだった。

「……」

「なんだ飽きてきたのか」

前に座る彼が呆れた様に溜息を吐いた。テーブルの上にはブラック珈琲一つ。甘いものが苦手な彼は、ただ見るだけでも胸焼けしそうな光景だろう。それでも構わずわたしはフォークを片手に、舌舐めずりをする。

「そうね。欲張るだけ欲張って、後先考えないのは私の悪い癖」

食べる気は、ある。食べたいと思う気も、ある。でも……そう思ってしまうのは、ただ単純に物足りないから。満たされる感触が薄いから。

胃に溜まるような重さのないケーキ。食事をした感触が薄い洋菓子。故にケーキを差し置いて、隣のメニューにばかり目が行く。私は満たされてない。

「先に、ご飯を食べて置けば良かった」

「まだ食うのか……」

「食べた気がしないのよ。ケーキって。重さがないから、必要以上に求めてしまう。そして最後には、甘さに酔って何をしていたか分からなくなる。甘い夢でも見ていた様に」

今の私は前後不覚。何をしているのか、何を食べたのか、全く分からない。ただ散乱したフィルムや敷紙だけが、私の行いを示している。

「お腹が空いた」

作者が甘さに酔った状態で書いたので、ミルクレープをミルフィーユと勘違いしてます。


血糖値ぶち上げて、頭ぱっぱらぴーになったのは、喫茶店で学んだでしょうに!!

と自分で反省。


コスパ良いのですが、如何せん遠いので、次からは少し考慮しなくてはと思います。


年に一度? いえ、もっとかも知れません。

突発的にケーキの複数食いがしたくなるんです。

これは恐らく、ドラマで見たケーキのホール食いが理由なんですけど。


そうしてケーキを浴びるほど食べた時の私の反応。

デザートは食後にした方が良いですよ。

なんて言うか、食べたって気がしないんですよ。

全てがふわふわしていて、甘いから。重さが無いようなものだから。


今も何していたか、全く覚えてない状態です。

あれだけ食べたのに、脳が食べてないと錯覚した様なこの感じ。お酒に酔った様なこの感じ。


だから 甘さに酔う です。

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