孤独
生きたくなかった。まず、生きたいと思ったことは無かった。
僕は小学校の頃の友達と離れて約500km離れたこの中学校に来た。父の転勤があり、卒業と同時にあの町を去った。もちろん、ここには友達なんて居ない。いらないかもしれない。まだ小学生の頃は少し友達がいた。でも、もうそんなに仲良くない。あの一件があったせいで僕は1人になった。
3年生の頃、友達のキーホルダーが盗まれた。その日、「最後に教室にいたのが僕だった。」と海人が証言した。本当は僕が最後ではなかった。海斗が最後の一人だった。確かに、最後と言うのかもしれないが海人は忘れ物を取りに1度教室に戻った。だから最後は僕ではない。海人はクラスの中でも人気者で沢山友達がいた。それに比べて僕は友達は少なく、あまり人気ではなかった。だからみんなは海人を信じて僕を責めた。担任の先生もそこに立ち会わせてはいたが、ほかのクラスメイトが僕を責めるのを止めようとはしなかった。逆に一緒になって僕に問いつめた。
「雅人、お前がやったんだろ?」
その言葉を聞いた瞬間僕は小学生ながらに気付いてしまった。最初から僕の味方、仲間なんか居ないことに。
初の小説なのでまだまだ下手くそですが読んでくれてありがとうございました。まだ続編を出すつもりなので、乞うご期待。