表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界拷問  作者: よねり
第三章 リッサの鉄棺
87/104

27


「進捗はいかがですか」

 司令部の建物の前を通りかかると、アジが声をかけてきた。彼は手を後ろに組んで、ニヤニヤした笑みを張り付けていた。

「問題ない」

 アロイスは答えて行こうとしたが、アジがアロイスの前に立ちふさがった。

「何だ?」

「いやね、本当に、犯人はあなた方じゃあないのかなあって」

「何が言いたい?」

「この国の人間は、ほとんど魔法が使えないんですよ」

「つまり、私か……グレーザがやったと思っているのか」

「正直なところ」

 アジが笑顔のままうなずく。

「くだらん。知りもしない男一人殺したところで、私に何のメリットがある」

「それは、殺した人間にしかわからないことです」

「話にならんな」

 アロイスはアジを押しのけた。

「真実を明らかにされることを、願っておりますよ」

 いけしゃあしゃあと、どの口が言うのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ