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第四話「予想外の事態」

 ―――ある日の事、参謀本部に一つの報告がきた。

 報告によると支那が陸海軍の近代化を開始した。現在の歩兵師団の改変に加えて戦車の開発や生産、そして支那陸軍初となる戦車隊を編成。偵察機・戦闘機・爆撃機の生産を開始したらしい。


 支那め、あの国に我が国のスパイがいたから情報を得たが流石にこれはまずいぞ・・・。

 そもそも全体的な領土は支那がはるかに上だ。工場も大量に作れるだろう。

 確かに支那の士気や練度は低い、だが師団の数が多すぎる。

 こうなったら開戦になった場合の為に我が国もより陸軍の近代化と師団編成の改変を実行しなくては・・・。

「琴宮、陸軍の現在基本となる師団編成はなんだ?」

「はいっ現在の基本師団編成はほとんどが歩兵連隊でありその他に砲兵連隊と工兵連隊のみです!」

「・・・・・・」

 通信兵が居ないぞ、軽視しすぎだろそれは。

 いやいや流石にどっかの師団に通信連隊はいるはずだ。

「じゃあ通信連隊がある師団は?」

「第1師団に第3師団、第6師団それに第7師団に通信連隊があるそうです」

 うーむ、主に精鋭な師団だけか。

「はぁ・・・おい豊村、陸軍大臣に報告してくれ。これより全ての師団編成の改変を行うってな」

「わかりました。では行ってきます」

 豊村は敬礼をして部屋を出ていった。

 あいつは真面目で頼りになるなぁ、もう中佐に階級を上げてもいいぐらいだ。


 さて編成を変えるならばどこから変えるべきか、というか全ての師団には絶対通信連隊は必須だ。

 師団に配備するならば山砲兵連隊とか戦車隊も入れたい。

 強襲上陸用の師団も必要だ。機関銃連隊なんかまじで必須だ。

「どうしたものか・・・」


 その時だった。三島中佐が大慌てで部屋に入ってきた。

「参謀総長、一大事であります!モンゴルが支那に宣戦布告しました!」

「なにっ!?どういうことだ!」

「報告によるとモンゴルは密かに軍事力を上げており、突如支那の領土へと進軍したそうであります!」

「・・・!?」

 まさかモンゴルが密かに軍を強化していたとは・・・。

 これはもっとまずいことになった。


「参謀総長!」

 今度は豊村が慌てて入ってきた。

「どうした!?モンゴルが支那へ宣戦布告した事か!?」

「いえ違います!支那が我が国と同盟を締結しました!」

「っ!?そっそれは本当か!」

「はいっ山内総理からの話であります!」

 ・・・なるほど。つまり支那は我々と同盟を締結してモンゴル軍を一気に叩くつもりだな。

 だが確かに状況的には助かった。

 これからもっと忙しくなるだろうが、まあ良いだろう。

 軍備拡張を急がなければ・・・・・・。

 


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