表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/5

第二話「歴史って変わるもの」

史実、変わってしまったよ。

 それにしてもお忙しかった陸軍大臣が俺に何の用だろうか?

 戦車を主力とする計画もご理解されてるし、何も不満はなかったはずだ。

 とすると何か重要な話なのか?

「失礼しますっ」

「おお来たか参謀総長。待っていたよ」

峯光みねみつ陸軍大臣、珍しく参謀本部に来られましたが・・・何かお話が?」

 俺が聞くと陸軍大臣はニコニコしながら一つの書類を渡した。

「これは・・・?」

「先日の陸海軍の重要会議で決まったことなんだが、まあ読んでみたまえ」

 ・・・まあ陸海の重要会議で決まった事ならきっと俺にも重要なのだろう。

「えーっと・・・『男女問ワズ軍ニ入隊可能トナル』ですか・・・ん?」

 見間違いかな、もう一度読んでみよう。

 ・・・本当に書いてある。

「はあああああ!?なんですかこの書類!?」

「いやなぁ。実は我が国には軍に入りたい女が多いらしくてな、ちょうど会議でその話が出たら決まってしまったんだよ」

「・・・・・・」

 なんか急に大幅に本来の歴史から変わってしまったな。

 まあでも流石に参謀本部にまではこれるはずがないしな、優秀な軍人が増えるのは良いことだ。

「さてっそろそろ良いだろう。入ってきたまえ」

『はいっ!』

「え?」

 ドア越しに聞こえてくる綺麗で絶対に男ではない声、まさかとは思うが・・・。

 そして扉が開き現れたのは長い髪を縛っている綺麗な女性、現代でいうポニーテールですねこれ。

 透き通る瞳に綺麗な肌、すげえなこの時代にもこんな見た目の女性いるんだな。

「急だが紹介しよう、これから君の副官となる琴宮ことみや 文音あやね少尉だ」

「こっ琴宮文音であります!」

「・・・・・・」

 やっぱりかー急に配属させるんだもんなこの陸軍大臣は、どうしたもんか。

「じゃあ私は帰るから後はよろしくー」

 あっ帰りやがった。くっそーこの状況どうすればいいんだよ。

 ほら近くで見てた俺の部下がめっちゃ驚いてるよすげぇ大量にお茶こぼしてるし。

「あのっこれからよろしくお願いします参謀総長殿!」

「いや別に殿は要らないよ、参謀総長で大丈夫だ」

「わかりました。参謀総長!」

 ・・・やれやれ、これからどうなるのやら。



日本の夜明けである。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ