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湯治に行ってみた!



 藁をもつかむシリーズと銘打っているからには。コレも書かねばならないでしょう(涙)


 はい、湯治に行ったお話です。



 この顛末については『七沢ゆきの&朝樹のなんちゃって医療エッセイ 11.屋外での転倒』をご参照ください(涙)

 ↑情けなさ過ぎて二度書く気にはなりません……(泣)


https://ncode.syosetu.com/n9189dp/11/






 そもそも何故湯治なんて言い出したかと言うとですね、皮膚筋炎の方のブログで(当時はまだ診断は皮膚筋炎だった)、湯治が効いたと書かれていた方がいらっしゃったのです。


 書かれていたのはい一人ですし、私は看護師で仮にも一応科学者のはしくれです。

 湯につかって病気が治るなら、医者はいらん!とか思ってたん出たんですけどね~


 この時点でステロイドパルス二回。

 変わらない病状。

 もうすぐ一年。


 焦っていたんですよね。


 そして藁をもつかんでみる。(笑)


 




 どうせ行くなら泉質の良い所が良い。


 観光ができればなおいい。


 ご飯がおいしければもっと良い。



 そんなわがままな湯治志望客が選んだのは、おんせん県おおいたの別府、鉄輪かんなわの温泉でした。

 湧泉量・源泉数とも日本一で、泉質は全部で7種類。別府市全体では10種類もあり、隣同士の旅館でも泉質が違うため、いろんな旅館の温泉を巡ることが出来るらしい。


 しかも昔からの湯治場としても有名で、湯治宿には「地獄蒸し」と言う温泉の蒸気を使った料理を宿泊客は勝手に作って食事ができる。


 もうここしかないじゃないですか―!


 そして「湯治に行く」と言いだして一週間もしないで朝樹は別府にいたのでした。


 正確には、「行く」と言いだした翌々日には普通に別府の温泉宿(これは普通の温泉旅館)に下見に行ったのです。

 行く予定にしていたのが「貸間旅館」と言う長期滞在型のセルフサービスのお宿だったため、当時筋力低下がガッツリ来ていた朝樹では大丈夫かな―と心配があったのですよ。


 お宿の方は、案の定というか…… 古くからの歴史を誇るだけあって「バリアフリー」の「バ」の字も見えないアスレチックな作りの旅館。

 各所にある段差、何故かとなりの棟に行くだけである急な階段。

 

「こ、これは……」


 と腰が引けていた朝樹に、女将さんが「足が悪いなら一階に泊まれるように調整しようねぇ」とにっこり笑ってくれます。

 普通は一人での宿泊の時は二階になるらしいのですが、一階のトイレにも近い部屋に配慮していただきました。


 事前見学は大事です!!



 で、「貸間旅館」なのですが。

 字の通り「貸間」つまり部屋だけ貸すから後は自分の好きにしてねv と言うフリーダムな旅館です。

 布団の上げ下ろしから食事まですべてセルフサービス。

 でも8畳以上ありそうな(昔の畳なのできっともっと広い)古いけど清潔な部屋とミニキッチン……いや、台所がついていて一泊3500円~4000円。安い。


 しかも布団の上げ下ろしなんて出来ないと思っていたら、女将さんは簡易ベットを用意してくれていて、 ホントにすごく良い人でした~



 温泉については、……さすが日本一。

 外の下水溝からは湯気が立ち上り至る所に白い蒸気。


 そして熱い!

 入浴用に冷ましてはあるようでしたが、それでも熱い!原泉98度って何!?入れる訳ないじゃん!!(泣)


 風呂場には注意書きが貼ってあって、効能が落ちるので多量の水入れないように、とか書いてあるけど入れないとまず入れないので申し訳ないけど張り紙は無視の方向で。


 適温の温泉は快適でした~



 変化は翌日からありました。

 ステロイドの副作用で、高血糖が続いていたのですが、なんと朝の血糖値が正常値!


 うっそ――!


 いやきっと偶然!

 と思ったら翌日も正常値。


 効くもんだな湯治。

 昔から人が集まってきた土地です。

 それなりの理由があったんですね~


 それに初日、温泉でどれだけ温まっても私の皮膚色は真っ白いままだったのですが、二日目・三日目と日が経つにつれて、きちんと温まると皮膚色が赤くなるようになってきたんです。

 汗もかくようになって、何だか段々人に近づいているような気がしてきました(苦笑)



 効いてるんじゃないか、この湯治。


 そう思ってきた頃、事件は起きました(涙)

 …………これ以上は聞かないでください(滝涙) 医療エッセイ参照と言うことで……





 あと、温泉って「湯あたり」ってするんですね~


 宿泊後、翌日?位から軽い頭痛から始まり、ウキウキと地獄蒸しを作っても食欲がない。

 どうやらこれ、湯あたりらしいのです。


 家の風呂に入ってのぼせると「湯あたりした―」って言うけど、それは正確には湯あたりじゃないらしいのですよね。


 

 湯あたりって言うのは湯治を行っている際に、温泉に入ったり出たりを繰り返しているうちに発生する体調不良のことを言うらしいです。


 これは、温泉成分が体に合わないために起こるという説と、温泉療法による好転反応(治療の段階で起こる一時的な症状のこと。この好転反応が起こった後に、病気そのもの症状が回復・治癒すると言われています。)という説があり、どちらの場合でも念のため、温泉に入るのを控えた方がよいと言われています。


 つまり、湯あたりはあくまでも温泉に何度と繰り返し入ることで起こる症状を言い、温泉に一度入った時に具合が悪くなることは含みません。


 また、当然ながら自宅などのお風呂に入って体調不良になることも、湯あたりとは言わないと言うことでした。




 私はこの湯あたり、結構がっつり来たので湯治、効いてるんじゃなかったのかと思っているんですよね。

 泉質が合わないのだったら、血糖値とか改善しなかっただろうと思うし。

 

 しかも今の私の主症状は関節痛。



 ふっふっふ、行くか湯治第二段――!








 …………しかし家族は反対中(泣)









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