精神科へ行ってみた!
難病エッセイ番外でございます~(笑)
エッセイ本編では大まかな病状の流れや、制度のことなどを書いているので、本当に細かいことはすっ飛ばして書いてるんですよね。
なので、その間にもいろいろやってみたんだよ― と言うお話を書きたいと思います。
藁をもつかむシリーズです。
1話目としてはまずこれは書かねばならないでしょう。
『精神科に行ってみた!』
まだS先生に受診する以前、喘息じゃないかと言われていた頃です。
喘息のアタック(発作)は、精神疾患が関わっている場合があるんです。
精神疾患とか言うと、大げさに聞こえるのですが、ちょっとストレスがかかると発作が出ると言う人はいます。
とにかく確定診断が欲しかった私は自宅の近所から精神科を探しました。
それも、「内科・外科・心療内科」とか言うなんちゃってメンタルクリニックじゃない、ガチの精神科です。
だって、既に総合病院の呼吸器内科の部長を主治医に持ってるのに、「内科・外科・心療内科」みたいな所へ行って「精神科で喘息治して下さい」なんて言ったら絶対「帰れ」って言われるだけと思ったのですよ。
事実私も夜間の救急外来で「喘息なんですけど精神科のカルテ作って下さい」とか言われたら朝になって出直してもらいますもん。
で、結構家の近くに入院施設からデイサービスまで完備された「ガッツリ精神科」を発見。
しかもこの病院からは、夜間の転院搬送を受けた覚えがない。
と言うことは、しっかり管理ができているのか、かかりつけの患者が夜間悪くなった場合は診療をしているのかもしれない。
よしここだ。
そう思った私は早速電話で予約を取りました。
精神科の初診は、診察にとても時間がかかります。なので受診をお考えの方は必ず事前に連絡してください。逆に「いつ来てもいいですよー」と言うところはあんまり診察に時間をかけてくれないか、待ち時間がスンごく長いか、スタッフが充実しているしっかりした所(田舎の方にはほとんどないと思われます)だと思うので、初診時の予約は必須です。
私はその時、呼吸器内科の方から『最後の手段』と言われていたバイオ製剤(お高い薬)が効かない+使えない状況に、治らない息切れ・倦怠感・発熱を持てあましてかなりキテおりました。
そんな状態で初診予約の電話をしたので、電話を受けた看護師さんは「ヤバい」と思ってくれたのか二日後と言う結構早い日時を設定してくれました。
自分の病院の精神科の初診予約は二カ月待ちくらいだったので、とてもありがたかったのを覚えています。
そして、精神科の初診時はアンケート?のような質問事項を延々と書かなければならないことを知っていたので、指定時間の一時間くらい前に到着。
しかし、さすがガッツリ精神科。
一目見ただけで精神科と分かる方々が沢山おられます。
……ものすご―――く浮いてました。私。
隅っこで小さくなりながら、問診用の質問事項を必死で埋めていきます。
結局一時間くらいかかってやっと質問事項を埋めて、少したって診察室に呼ばれました。
先生は私と同じくらいの年齢と思われる女性で、やわらかい雰囲気の方でした。
その先生に、今までの経過と、治らない・悲しい・悔しい、呼吸器内科の部長のヤブ――!
みたいなことを小一時間話したと思います。
精神科の先生には、割と何でも言って良いと思ってます。
自分の病院の精神科じゃさすがにここまでは言わなかったと思いますけど(笑)
で。
その先生はにっこり笑って
「メンタルは全く問題ないですね」と言われました……
や、精神疾患でなかったことは良い事なんですけど、
それでもこう……
精神疾患でもいいから病名が欲しかった……(涙)
私があんまりがっくりしていたのでしょうか、先生は咳で眠れないのは辛いでしょうからと、軽い安定剤を処方してくれました。
確かにその薬でぐっすり眠れると、イライラは治まりました。
イライラだけは。
でもこの時精神科に行ったのは、後々良かったと思いました。
ステロイドの大量療法の後、本当に寝られなくなったのです。
こう言う時、ガッツリ精神科は、本当にガッツリ睡眠薬を出してくれます。
ステロイドが減ってくるまでの期間限定と言うこともあるので、思いきった処方が出来たのかもしれませんが、あの時期はとても助かりました。
精神科と言うと敷居が高いと思っていらっしゃる方がまだ多いと思うのですが、餅は餅屋。
メンタルは精神科です。
今でも時々行ってます。(今度は痛みで眠れない)
再診は予約の要らない病院だったので。(でも待ち時間は長い)
愚痴や泣きごとを言って帰るだけの日もあるし(苦笑)、最近は関節痛のための不眠があるので眠剤の調節をしてもらってます。
普通の内科でも眠剤は出してくれますが、それでも効かない時は専門科は精神科です。
初診時に時間がかかるのがちょっと大変ですが、精神科のかかりつけも作っておくと便利ですよ―




